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長野原強化合宿

サークルの強化合宿で群馬県の川原湯温泉に一泊する。そのとき長野原町とその周辺を散策した記録。

広域地図

このサイトでは群馬県の物件をまだ採り上げていない。群馬は私の出身地だから実際には寺巡りを始めた高校生のころから今日に至るまで最も詳しく見て回っている地域である。しかし、それゆえに新しい発見も少なく、このサイトを立ち上げた2000年以降だけを見ると、あまり訪れていない場所なのだ。今回の旅「長野原強化合宿」はこのサイトで初めて採り上げる群馬県の旅となる。

2001年3月31日、私は所属する民話研究会の強化合宿のため、群馬県の川原湯温泉という小さな温泉へ向かっていた。このサークルの合宿は基本的には電車の旅なのだが、私は機材(?)搬入と、散策時の手荷物運搬係として一人車で現地に入った。

ところで川原湯温泉について語る場合、八ツ場(やんば)ダムについて触れないわけにはいかないだろう。このダムは温泉のすぐ下流の峡谷をせき止めて建設される。完成すれば現在の国道、JRの駅から温泉街にかけての地域は湖底に沈む。つい先日、補償交渉が決着して本格的に着工というニュースを見たから、このひなびた温泉に泊まるのはこれが最後になるかもしれない。

ダム建設の是非については私は何も言うことはない。ダム巡りの好きな人には楽しみが増えるだろうし、100年後にまだインターネットがあれば、誰かが“日本愚行漫遊記"なんていうサイトを作るためのネタにできるだろうから、それはそれでいいのだろう。私にできることは、なくなる前に見ておくということだけだ。

サークルの合宿では初日(3/31)は宿の周辺を散策し、2日目(4/1)はとなりの長野原駅までの遠足となる。川原湯温泉駅から長野原駅までは1駅だが、田舎の鉄道のことだから駅間は長い。サークルの面々が歩いているあいだに私は車に彼らの手荷物を積んで見学地へ先回りすることになるのだが、当然時間があまってしまうから付近を散策してみた。そして、ゴールの長野原駅でサークルの面々と別れてから、さらに近隣を見学したので、この旅行記はサークルの人々が見たコースとはずいぶん違ったものになっているはずだ。