八坂神社

境内には幽霊を鎮めたというかんざし灯籠が。

(広島県尾道市久保2丁目)

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寺町めぐり24ヶ所目の訪問地、八坂神社。

他の寺社のように山際にあるのではなく、繁華街のど真ん中に立地している。周囲はバーやスナックなどの飲み屋街だ。境内は北面していて、社殿も北面。

繁華街の神社にはこうした北面の神社がけっこう見受けられるような印象があるが、なにか理由があるのだろうか。

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鳥居は明神鳥居だが、額束(がくづか)(左写真の黒い長方形の部分)に屋根を載せているのが特徴的だ。かつての花街の(いき)がこんなところにかいま見られる。

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拝殿。

境内は月極めの駐車場になっている。

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入口付近には“かんざし灯籠"というものがあった。

その昔、この付近の芝居小屋にいた茶子(今でいうウエイトレス)が商家の若だんなに見初められたが、かんざしも買えないのを恥じて井戸に身を投げた。その後、その井戸にはかんざしを求める茶子の幽霊がでるようになったという。この灯籠はそれを慰めるために立てられたという。(あとから作られた話のように思えるが。)

(2001年05月03日訪問)