ジャパンスネークセンター

さびれぶりが魅力で、ついリピーターに。

(群馬県太田市藪塚町)

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三日月村のとなりにある準博物館施設。ここはその入口。入場料は800円。JAFの割引が使えたので少し安くなった。

昭和感が色濃く残る施設で、私は時々確認のために視察に行っているほど。最後に来てからまだ10年はたっていない

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入口は右図の白蛇観音のあたりにある。やはりここも昔は裏口だった場所で、もともとは左図の食堂の辺りのゲートがメインの入口だった。

施設は、大きく分けると研究所、室内温室、野外飼育場に分けられる。

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入口を入ったところにある白蛇神社。

社に祀られた白蛇のはく製の朽ち方、鳥居の錆び加減がこの施設をよく物語っている。

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神社の裏にある白蛇観音。

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この観音の特徴は、基壇にパラボラアンテナのような鉄板が取り付けてある。これがセンサーになっていて、硬貨を勢いよく投げつけると、スピーカーから鐘の音が聞こえてくるというもの。

なかなか面白い仕掛けで、私はいまのところ他では見たことがない。

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入口から少し進むとあるのが「恐竜大洞窟」の遺跡。

映画「ジュラシックパーク」を彷彿とするような風景だが、残念ながら一部崩落のために現在は入ることができない。

元は酒蔵だったらしい。

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入口から奥の写真を撮ってみた。

ティラノサウルスらしき恐竜の一部が見える。

小学生のころに入った記憶があるが、子供ながらに恐竜の展示のチープさにがっかりした記憶がある。恐竜の目が電飾で光っていたりした。

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そして大洞窟の出口。

個人的にはぜひこの洞窟はなんらかの形で復活してほしいと思っている。もっとも神社のペンキを塗る余力もないのでは厳しいとは思うが。

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園内で見つけたコブラのコンクリ像。

これってインドシナのほうの宗教かなにかと関係があるんだろうか?

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熱帯ヘビ温室の二階に恐竜大洞窟の中にいた恐竜たちが並べてあった。

後ろの欠き割りが超絶に昭和。原始時代=火山噴火ってイメージがなんとも。そもそもスネークセンターになぜ恐竜なのだろう。

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屋外の飼育場には、アオダイショウ、シマヘビ、マムシがウヨウヨしていた。

いずれもそこらへんの野山で普通に見られるようなヘビが野外で飼育されている。ただしヘビの数は半端ではない。

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その他にヘビの温室が2棟あった。

毒蛇温室ではそれぞれの毒ヘビに噛まれた患部の壊疽写真が貼ってあって、子供のころ見てトラウマになった。いま見てもあまり気持ちのいいものではない。

GWのためか園内に人がたくさんいるのにはびっくり。こんなことはもうないかもしれないので、なるべく人を写しておく‥‥。

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資料館。スネークセンターは単なるテーマパークではなく、血清の研究や検疫で見つかったヘビの引き取りなどもしているらしい。そのほかマムシ酒の「陶陶酒」の酒蔵もあったりする。いろいろなものがごちゃまぜになっていてよくわからないが、そういう雑然とした感じがこのセンターの魅力で、ついリピーターになってしまうのだ。

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食堂も開いていた。

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出口にもどってくる。

出るには土産物売り場のなかを通らないとならない造りで、基本的に私はこういう建物は好きだ。

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お土産物コーナー。

ピストル500円、横にはかんしゃく玉も売っている。

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こういった蛇の玩具は他の土産物街でも見かけるが、ここほど似合う施設もないだろう。

こうして群馬に帰省した3日間が過ぎた。夕方には羽田に行かなければならない弟を近くの駅まで送ったあと、私はそのまま車で関東平野を南下して帰宅したのだった。

(2002年05月05日訪問)