西明寺

新興住宅地の奥にある静かな禅寺。門前には幼稚園。

(愛知県豊川市八幡町寺前)

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西明寺。西明寺は場所からいえば国分寺に近いところにあり、音羽町の寺を見てからまたここに戻ってくるというのはあまり効率のいい動きとはいえない。本来であれば長福寺より先に立ち寄る予定だったのだが、たまたま道を曲がり損ねてしまい、Uターンするのが面倒くさかったので後回しにしてしまったのだ。(蒲郡へ向かうにはどうせ豊川市に戻らなければならないので。)

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周囲は新興住宅地で、寺がありそうな場所ではないのだが、住宅の切れたところに忽然と立派な森が現われる。

山門の左側には大モッコク、右側には形の良い松が生えており、白壁と相まって名刹然としたひきしまった雰囲気が漂っている。

山門の手前右側には鎮守社(左写真)がある。山門の前の築地塀には三葉葵の紋所がつけられていた。江戸初期に徳川家康の御朱印を受けて改宗したことにちなむものであろう。

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山門は朱塗りの薬医門。

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山門を過ぎるとまた白壁の参道が続く。

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本堂はケヤキ造の正面10間の巨大なもの。まだ築10年くらいの新しい建物。

本堂の左側には衆寮、水盤舎。

本堂の右側には玄関、書院、庫裏。

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本堂の内部を覗いてみたら、内陣を囲むように大般若経と書かれた木箱が置かれていた。

そういうふうに経文をならべる法要があるのだろうか。

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庫裏は切妻の古い建物。庫裏前には袴腰鐘楼、東司(左写真)があった。

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衆寮とその裏手にはおそらく位牌堂と思われる建物が続いている。

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本堂の左奥のほうへ入っていくと朱塗りの堂がある。

そのひとつ護摩堂。

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光明堂(?)

さわると手が真っ赤になりそうな堂だ。

(2001年10月07日訪問)