小野稚蚕人工飼料飼育センター

飼育所ではなくてセンターという名前がハイカラ。

(群馬県富岡市相野田)

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小野稚蚕人工飼料飼育センター、跡(?)。

「飼育センター」というのはたぶん稚蚕共同飼育所の進化系なのであろう。そのセンターももう使われているかどうかははっきりしない。(たぶん、使われていないのではないかと思う。)

「昭和60年度新農業構造改善事業」の文字が見える。

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こうして見ていると、電床育や土室育といった古い時代の稚蚕飼育所だけではなく、人工飼料育の飼育所の様子も見てゆくべきなのだろうと思えてきた。

もはや人工飼料飼育すら珍しい存在になってきているのだから。

なお、この飼育所のあるあたりの字を「小野」というが、この地名は小野小町が奥州への旅の途中に病に倒れ、庵を結んだことに由来するという。

文中で「たぶん、使われていないのではないか」と書いたが、この飼育所はまだ使われていた。後日、再訪して内部を見学させてもらった。

(2008年05月02日訪問)