タンガリー村の里門

水飲み場付きの立派な里門。

(ミャンマーカレン州パアン)

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パアン・ラインブエ街道。

初めてパアンを訪れた日にこの先にあるパアン工業団地(の用地)を案内され、一度だけ通ったことのある道だ。自分で走るのは初めてである。

パアン近郊の道路としては、道幅も路面もかなりよい状態。もっとも(使われていないとはいえ)空港と工業団地を結ぶ道が悪路だったらどうしようもないのだが。

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その道端で里門を見つけた。「里門(さともん)」は当サイトの造語で、村へ入るための門のことだ。

里門はモーラミャイン方面にたくさんあり、以前に車窓から見たものを十把ひとからげに紹介した。パアン市周辺にはあまり見当たらない。これは街道に面しているタイプとしては、テンプレート的な物件なので、丁寧に紹介しようと思う。

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門はトラックくらいであれば楽々通り抜けられるサイズ。

右側には茶屋があり、三輪タクシーの待合所にもなっている。

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左側には水飲み場。

水がめが置かれているのはよく見るが、こうした大きな給水所があるのは初めて見た。

ただし、衛生的には水がめのほうがマシなのでは、と思ってしまうが。

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門の内部。右側。

タクシー待ちの客が荷物を置いたり、村の子どもが小商いをしていたりするのを見たことがある。

床面がある程度高くなっているので、雨季でも荷物を濡らさずに置くことができる。

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門の内部、左側。

雨季に急に雨に降られたら、逃げ込むのによさそう。

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門の先の風景。奥に見える山はサルウィン川対岸のパアプゥ山

地図を見るとこの道は先がなく、また大きな集落もない。したがって村へ続く道の入口という意味合いではなく、この奥の小字に点在する家々の人たちが共有で使う門なのだろう。

(2014年11月08日訪問)