カゴ大仏

カゴの質感のままのカゴ大仏。

(ミャンマーモン州モーラミャイン)

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ターシャ寺院の真ん前に「カゴ大仏」という看板があった。ミャンマー語の名前は「ニーペヤーディー寺院」。

それにしても多いな。カゴ大仏。これまでに、タトンピンウールィンで紹介している。これで3ヶ所目だ。

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看板にしたがって進むと、まずそこそこ立派な金色のパゴダがあった。

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きちんと近くまで登るべきなのだろうが、ここまでの寺巡りで足の裏がヤケド寸前の状況。一段目までで勘弁してもらおう。

こちらは四角の基壇に釣鐘形の仏塔を載せたパゴダ。

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こちらは逆に、丸い覆鉢(ふくばち)の上に四角の平頭(ひょうず)を載せている。

このタイプの構造は、ミャンマーでは意外に見かけない気がする。ネパールのカトマンズにある目玉寺がこのパターンだ。

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パゴダの横には巨大な水槽のようなものがあった。

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壁面に水面があったような跡が付いているが、現在は完全に枯れ切っている。

おそらくこれは放生池で、この階段を降りた場所から魚を放生する仕組みなのだろう。

似たようなものがウージナパゴダにもあった。

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ここまでにカゴ大仏っぽいものは見当たらない。

一度、看板があった場所まで戻って、途中の道を再確認したが、やはり途中にもそれらしきものはない。

あとあるとしたらこの先の僧院っぽいところしかない。あまり観光客が入っているようにも見えないが・・・。

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半信半疑で僧院に入ってみた。

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本堂っぽい建物がある。

しかも、観光客を載せてきたと思われるトラックタクシーが止まっているではないか。

ここでよかったみたいだ。

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本堂の中に入ってみた。多少は参拝客がいるけれども閑散としている。

寺町の中では、まだ売出中なのかもしれない。

でももう少し案内を分かりやすくしないと、知らない観光客はパゴダのところで回れ右しちゃうぞ。

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これがカゴ大仏か。

全体的な感じは、ターシャ寺院の本尊と同じように、タイ風。

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これまでになくカゴのテクスチャがむき出しだ。

まさに、The カゴ! という感じ。

張り子のような細工をしないだけ、逆に編みの技術が問われそうだ。

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僧衣と蓮台だけが金色に塗られていたが、地肌の部分は竹の生成り色。

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境内には他に僧房などがあった。

カゴ大仏がなければ、かなり地味な僧院だ。

(2015年04月19日訪問)