高田神社

本殿が中山造りの神社。

(岡山県真庭市勝山)

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いよいよ勝山の寺町巡りの終わり、同時に今日の訪問地の最後となる。

高田神社。「高田」は勝山町の古い呼び名だ。

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石造の明神鳥居を過ぎると、八脚門の神門がある。

先ほどの玉雲大権現の神門とウリふたつだ。

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境内は整地されよく除草されて、明るい雰囲気。

正面に拝殿、その左側にある小屋は御供所ではないかと思う。御供所とは、神様へのお供えを準備する建物である。拝殿は上から見たら凸型になっており、後ろに飛び出た相の間に供え物を置くのだ。御供所と思われる建物は短い渡り廊下で相の間へと接続している。

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相の間と本殿。

本殿の形式は中山造り。

境内には他に、社務所と神庫があった。(写真撮り忘れ)

最後のほうはかなり暗くなり、写真を撮るのがやっとという状態だった。ともあれ今日も旅の予定を半日分くらい前倒しで進捗した。

このあと隣町の久世町の民宿へ素泊まりでチェックインする。今夜は湯原温泉の「砂湯」でのんびりするつもりなので、宿には24時前には戻ると告げて外出する。砂湯は関西でも最も有名な露天風呂のひとつなので、宿の主人も気兼ねなく送り出してくれた。

砂湯は湯原温泉の河原にある露天風呂で、底面の砂地から湯が湧き出しているというもの。まわりに塀などもない開放的な露天風呂。24時間自由に入浴できるので、深夜走行するツーリングの途中などに休憩するのにも最適だ。私もこの旅の後、何度が訪れることになるのである。

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ところで、湯原温泉郷にはいくつもの日帰り温泉がある。もちろん初めて訪れるのであればまずは砂湯なのだが、実は私がいちばん気に入ったのは真賀温泉の「幕湯」だ。

真賀温泉の共同浴場には小浴室がいくつかあって、そのひとつが幕湯と呼ばれる浴室。3畳ほどしかない狭さだが混浴という、ちょっと特異な浴室である。浴槽は岩風呂で、水底中央の割れ目から勢いよく源泉が吹き出している。源泉の穴に竹筒を差し込んで、筒の反対側からあふれ出る湯で眼を洗うと眼病にも効くという。当然、無加温、無加水の掛け流し。通にはオススメの温泉だ。

(2003年04月30日訪問)