寿覚院

背の低い宝形造の本堂。

(岡山県高梁市寺町)

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寿覚院。石垣はまるで城塞のようだ。

龍徳院巨福寺、寿覚院の3ヶ寺は隣接していて、敷地は同一レベルにあるのだが、南へ行くにしたがってだんだんと石垣が高くなっていく。

龍徳院が紺屋川の岸にあり、川から離れるにつれて石垣が高くなるということは、高梁市街地は紺屋川の扇状地なのだろう。

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石垣を登ると山門がある。

山門は薬医門。

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山門を入ると、右側に北向き地蔵堂(左)、鐘堂(中)、観音堂(右)がある。

2017年現在、航空写真を見ると鐘堂や地蔵堂は山門の左側に移築されたようだ。

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観音堂の内部。

三十三観音が祀られている。

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北向き地蔵。

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本堂は宝形造で、建坪に対して棟が低く、全体的にひらべったい感じだ。鎌倉以前の建築にこうした屋根の勾配の低い優美な建築があるた、そういのとはちょっと違う。とにかく平べったい感じ。

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本堂では檀家と思われる人たちが話をしていた。

本尊は阿弥陀如来のようだ。

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本堂の左側には庫裏。

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寿覚院の裏手から本堂を見下ろしたところ。

奥には午前中に廻った高梁川西岸の村が見渡せる。

(2003年05月03日訪問)