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トゥンウェン山パゴダ

360度の展望があるデートスポット。

(ミャンマーカレン州パアン)

地図・MAP
 
   
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ミャンマー人のSNSを見ていたら、2016年ごろから見慣れない山頂パゴダの画像が頻繁に現れるようになった。はじめはどこのパゴダなのかわからなかったが、あるとき山頂から見た山麓の道路や水田の画像が載った。

私はカレン州の航空写真は日ごろからかなり見ているほうだし、現地の特徴的な山の形は見て覚えているので、すぐにその画像の場所が特定できた。

これは今回のパアン滞在でなんとしても行かねばなるまい。

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ある土曜日、私はタンガリー僧院から真東へ伸びる道をひた走っていた。道の先に見えるのが目的地トゥンウェン山だ。

それにしてもひどい道路だ。未舗装なだけでなくアップダウンが激しい。ワダチにハンドルを取られないように走るのが精いっぱい。しかもなんだか異常に交通量が多い。あとで気付いたのだが、これらはすべてトゥンウェン山パゴダへ遊びに行く若者たちなのだ。

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これはもはや流行り神と言ってしまってもいいのではないか。いまパアン近郊でこれほど人を引きつけている寺はほかにはない。

ひどいアップダウンを切り抜け、やっと山のふもとまで来た。

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山頂のパゴダも見える。

標高は400mくらいだろうか。今回は登山用のストックも持ってきている。登山道次第だが、たぶんそれほど苦労せず登れるだろうと思う。

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山麓に到着すると、たくさんのオートバイがならぶ駐輪場ができていた。いったい何人の人々がすでに登っているのだろう。

オートバイを預けると番号札を渡された。こういうときはだいたい50円くらいの駐車料金を取られるのだが、なぜか請求されなかった。外国人だったので遠慮したのか、あるいはここで交通整理しているのはボランティアなのか。

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当然、参拝客目当ての売店も数軒できていた。

冷たい飲み物もある。まずはここで軽くのどを潤してから山頂をめざすことにした。もちろん、自分用の飲み水は別途持参している。

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駐輪場と寺の間にはちょっとした川があるのだが、橋がまだ完成していなかった。足場の木組みの上をおっかなびっくり渡っていかなければならない。

どうやらこの寺は最近整備をはじめたところらしい。

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境内に入っても登山道がどこにあるのかよくわからない。ただ林の奥のほうから人が来るようだ。

林の奥へ進んでみよう。

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建設中の仏殿がある。

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内部はまだ工事中。寺の建物はこの仏殿くらいしかない。

橋といい、この仏殿といい、たくさんの参拝者が押し寄せているわりに、寺の整備が追いついていない感じだ。それだけ急に有名になったのだろう。

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境内の奥でようやっと登山道の入口を発見。その周りにはゴミ袋を持った若者たちが集まっていた。学生たちが自発的に登山道のゴミ回収をしているようだ。ミャンマーでは寺の境内でも平気でゴミを捨てる人々がいる一方で、こういう意識の高い若者も現れている。

それにしてもここから見えている登山道の階段は、とんでもない角度だ。悪夢に出てきそう!

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階段と言っても、目の前にそそりたつ壁のような斜度なので、両手両足でよじ登っていく感じに近い。

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急な石段を登りきると、そこから先は緩やかな登山道になる。傾斜のある場所には、段が作られていて歩きやすい。

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ところがそれも登るにつれて心もとなくなり、ところどころ整備されていない石だらけの道になってくる。

石段の整備も間に合っていないのだ。実際、途中では工事をしている最中の箇所もあった。

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だいぶ高度も上がってきたな。

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日陰の風通しのよい踊り場で休憩する若者たち。

私もミャンマー人の同じカップルと先になり後になりしながら登っている。どちらが先に休憩をやめて歩き出すかの競争だ。

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だいぶ空が明るくなってきた。山頂は近そうだ。

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やっと最後の岩場に到着。

ここからは聖域となるのでサンダルは脱いでいかなければならない。

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といっても下駄箱などがあるわけではなく、岩の割れ目にそれぞれにサンダルを差し込むだけだ。

私はサンダルだけでなく、登山用ストックもあるのでなるべく邪魔にならないような場所を探して置いていくことにした。誰が見張っているわけではないが、サンダルやストックが盗まれる心配はあまり感じない。ミャンマーの田舎はそういう安心感のある場所なのだ。

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ここからは鉄製のハシゴを登る。

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上から降りてくる人と、これから登る人でハシゴは渋滞していた。

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このハシゴは岩場に橋のように掛けられているうえ、急傾斜のために下の斜面も見えないのでまるで空中に浮かんでいるような感じがする。

地表までは推定400mほど。手すりの造りはしっかりしているので恐怖を感じることはないが、かなりの高度感がある。

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非常にフォトジェニックな場所であり、パアンっ子たちはみなここで記念撮影。

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それにしてもこんな場所によくハシゴを造ろうなんて考えたものだ。

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こういう風にパゴダを盛り上げていく空間の作り方はミャンマー人は本当にうまいと思う。

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山頂は狭くて、せいぜい50~60人程度の人しかいられない。

パゴダの周りには仮設のテントがあるのでその下で涼みながら、景観を楽しむことができる。

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私もテントに入れてもらい、ミャンマー人たちと肩を寄せ合うようにして休憩。

周囲は360度の景観が広がる。何もない風景だがいつまで見ていても見飽きない。地球が丸く見えるというのはこういうことなのだろう。

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登山道の入口から頂上までの所要時間は、途中休憩を入れつつ約1時間。山頂で過ごす時間も含め3時間あれば堪能できる。

まだ『lonly planet』にも『歩き方』にも載っていないパゴダだが、遠からず外国人も訪れる人気スポットになっていくだろう。

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(2016年12月25日訪問)

   

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