トゥダマパゴダ

低い丘陵の頂上にあるさびしいパゴダ。

(ミャンマーカレン州パアン)

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コッパンヤ僧院の裏門を出てそのまま進むと、丘へ登る石段が見えてきた。

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逆さ懸魚型の山門とその脇に層塔屋根の四阿(あずまや)がある。

石段の高さは大したことないので労せず登れそうだが、衛星写真をみると山上まで道があるのでオートバイで登ることにする。

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山門脇の四阿。

当サイトではこうした簡素な建物を茶堂と呼ぶことがあるが、ここは四阿としておきたい。

茶堂とは、

  • 三差路、村の境界などの特別な場所にある。
  • 中に祭壇がありナッ神等が祀られている。

という条件を備えたものを呼ぶことにしているからだ。

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オートバイで山上まで登った。

このように山上がどうなっているか見えない長い階段では、履物を脱がずに登るのがよいだろう。もっとも屋根がない場合は熱くて歩けないが。

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山上の風景。パゴダとパゴダ拝殿がある程度で、ほかに目立った要素はない。

好きだなあ、こういう寂しいパゴダ。

洞窟があったり、大仏があったり、地獄極楽巡りがあったりするわかりやすい寺よりも、こういうひと気のない、寂れきったパゴダがいちばん自分の好みにあっている気がする。

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寺の中核伽藍である、パゴダとパゴダ拝殿。

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パゴダ拝殿は吹き放ちの簡素なものだが、床はきれいなタイル張りでその機能を十分に果たしている。

清掃もよく行き届いていてマットもあるので、跪拝するにも困らない。

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パゴダはシンプルで背の高いデザイン。基礎も高くしてあるのは、遠くからも見えやすくするためだろう。

風鐸の部分にペットボトルが吊り下がっているのは電灯の笠だ。おそらく夜になると電気が灯るのではないか。

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木陰に小さな僧房がある。

この寺を管理している僧が住んでいる建物だ。

こういう質素な感じも好きだ。

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水飲み場。

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井戸と東司。

これらがこの寺の要素のすべてだ。とてもシンプルなパゴダなのである。

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東司のところから北西の方向を眺めると、丘陵の上にパゴダが建っている場所が見えた。

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よし、次はあの寺を目指そう。

(2016年12月30日訪問)