ユァマパゴダ

ヤンゴン環状線に面したパゴダ。

(ミャンマーヤンゴン管区ヤンゴン)

帰国のためカレン州からヤンゴンへ移動。パアンを朝イチで出れば、夕方にはヤンゴンのホテルにチェックインできる。ヤンゴンでの定宿はヤンゴン大学の西部、ユァマ町にある。外国人がミャンマーのホテルで支払いに使う通貨は基本的にはドル紙幣だ。だが帰国前のお土産などの購入用のミャンマー通貨「チャット」の残りが心もとなくなったので両替するのと、ついでに夕食のため外出することにした。

ユァマ町はトヨタ自動車や三菱自動車の直営店がある商業エリアだが、「ヤンゴンの原宿」と呼ばれるレーダンへも徒歩で行ける距離。もう銀行はやっていない時刻だから、レーダンまで行って民間両替所を探そうと思う。

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ホテルからレーダン地区へ向かう途中、ヤンゴン環状線の踏み切りを渡る。

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遮断機はレールに乗っていて、人力で押し出される。

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線路はごらんのように波打っており、列車はノロノロとしか走れない。線路を歩いている人もけっこういる。

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その踏み切りのすぐ横にお寺があり、敷地内を通り抜けて近道をして行くことにした。

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もちろん、観光客が入るような寺ではない。

ヤンゴンでもいよいよどうでもいい寺を紹介できるとは、いい感じになってきたな。

ヤンゴン市内で仕事をすることでもあれば、こういう寺を延々と回ってみたい。

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境内の1/3ほどは貸駐車場になっているようだ。この感じは日本の都市部の寺を見ているみたいだ。車も日本車ばかりだし。

境内の西側は環状線の線路に面しているが、元々は線路の西側まで寺の境内が続いていたようだ。

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北側のほうには僧房と思われる建物がある。

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こちらは寺のお坊さんの住宅かな。

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伽藍の中心となるパゴダ。ペアになるタコンタイはオシドリが載ったタイプ。

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パゴダの外周に、小さな須弥壇がぽつんとあった。

どうということはないものだが、カレン州の寺々ではあまり見かけない気がする。

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鐘つき柱。

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パゴダはメインの塔の4面にサブの塔があり、基礎部分に八曜日の本尊がある。

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とりあえず自分の守り本尊に礼拝。

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パゴダに花をささげる信者とお寺のお坊さん。

こうした、信者や修行僧たちの献身でパゴダはいつもぴかぴかに保たれている。

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パゴダの横には仏殿があった。

屋根の上にあるパゴダは、アクリルか金属の鏡のような素材で出来ていて、光り具合が半端ではない。今後こういう素材は増えてゆきそう。

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バホ通り側の出口。

こちらにも小さな仏殿が二つあった。

どれもこれも仏陀が一体入っているだけで、それぞれの堂に何か違いがあるのかどうもよくわからない。大乗仏教であれば、釈迦堂だ、観音堂だ、地蔵堂だとさまざまな仏の堂があるので理解しやすいのだが。

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バホ通りに出た。

ミャンマー環状線に沿って走っている幹線道路だ。

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寺の境内の南側は川になっている。

下水がそのまま流れ込んでおり、ゴミも浮かんでいる汚い川だ。ドブ臭がすごい。

日本でもちょっと前まではこんな光景はいくらでもあった。ドブ臭も久しぶりに嗅ぐと懐かしくすら感じる。東京に住んでいるとほとんど目にすることはないが、下水道普及率の低い地方都市ではまだこれに近い光景はある。

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バホ通りを歩いてレーダン地区へ。

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レーダン地区に到着。

レーダン通りは歩道もせまく、人にぶつからないで歩くのが難しいくらいのにぎわい。

タイのファストフード、FIVE STARチキンはミャンマーにもたくさんある。なにしろ私が仕事をしているカレン州にすら複数店舗あるほどなのだ。

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でも、レーダン通りまで来たら、やっぱりここ。

カレン州で、ミャンマーカレー、炒飯、焼きそば、ミャンマーカレー、炒飯、焼きそば・・・の生活で、何を食べても同じ味に感じてしまう。そのあとでカラダが欲してしまうのが、単純な味付けのジャンクフードなのだ。

KFCはヤンゴンでも何ヶ所も店舗ができている。

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価格はセットで500円ほど。日本にないメニューとして、ライスを組み合わせるセットもある。

店内は日本の店舗よりも清潔な感じ。テーブルを片づける店員が立っていて、こまめに片づけしている。

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味は日本で食べるのと違いを感じない。肉の軟らかさも日本で食べるものと同じ。コールスローサラダの味付けがやけに甘く感じたくらい。

ロッテリアやFIVE STARの乾ききったような鶏肉とは雲泥の違いがある。これなら安心して利用できる。

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そのあとレーダンの商店街をぶらぶら。レストランやブティック、アクセサリーショップ、携帯電話ショップ、100円ショップ、外国語スクールなどがひしめいている。

もっとも、外国人が観光で行くような場所ではない。地元の若い子たちの遊び場なのだ。

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レーダン北部にある「とんかつ」という名前の定食屋。

「二つで充分ですよ! わかってくださいよ!」みたいな言い合いが聞こえてきそうな風情。

ここの店主は日本語もでき、トンカツ定食や唐揚げ定食といった日本の定番の食事ができるという。

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ホテルで夜食に食べるため、屋台でつまみを買ってかえる。まず、スイートコーン。

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それと、果物の屋台でスイカやパパイヤ。

ちなみに、ここの果物でおなかこわした。おばちゃんじゃなく、子どもが袋詰めしてたのを見て、やばいなとは思ったのだが。

ミャンマーでは正露丸が必須なのだ。

(2017年01月09日訪問)