黒地公園のFRP台

鉄製躯体にオール樹脂の滑降部の緑色の台。

(徳島県阿南市那賀川町黒地)

きょうは羽ノ浦町から那賀川町にかけての公園を見て回った。主に回ったのはある程度の規模の公園だけで、点在する住宅地に付属する小さな公園をすべてチェックできたわけではない。

だが時刻も17時半をまわり、ぼちぼち終わりにしてラーメンでも食べて帰ろうかと考え始めていた。そのときたまたま通りすがりにあった公園がここ。名前は判らないが、住所から「黒地(くろじ)公園」としておく。

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特筆すべき公園ではないが、これまでこのサイトでは初出となるタイプの滑り台があったので寄ってみた。

この滑り台自体がすごく珍しいと指摘するわけではないが、滑り台保存館には未収録のタイプと思われる。

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アーチデッキ型の平凡なシルエットだが、滑降部が手すりまで一体成型のFRP製。木製複合遊具などに取り付けられるようなタイプの滑降部だ。成形色が緑というのも特徴的だ。

徳島では、滑降面だけがFRPの薄板を使った台が多く見られ、それらは軽やかな印象のデザインである。しかしこの台は手すりまでが厚みのある樹脂で出来ているためやや鈍重な感じになってしまっている。

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メーカーは(株)ジェクエツ。

これがジャクエツの本来の商品なのか、あるいは、補修によって現在の姿になったのかは不明。メーカーのサイトを見ると、鉄製のタラップ+樹脂製の滑降部という商品は現時点では存在していないように見える。

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公園の他の遊具を見ていこう。

ブランコ。

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ジェングルジム。

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シーソー。木製で支点が移動できるタイプ。

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箱ブランコがあった。

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固縛されて動けないようにしてある。

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こうして固縛されながらも残れば、かつて箱ブランコという遊具があり、どのように遊ばれたかという歴史を後世に伝えることができるだろう。

残念ながら、現在は箱ブランコは撤去されてしまっている。

(2004年03月07日訪問)