医家神社の登りのデパート

あらゆる登り方が楽しめる大型遊具。

(徳島県三好市池田町マチ)

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そもそも池田町に来た目的は、タコ山があるらしいという情報を確かめるためだったのだが、どうもそれらしいものが見つからない。シンマチのあたりで子供を呼び止めて尋ねてみたら、医家(いげ)神社の滑り台がそうではないかとのこと。

クルマで医家神社を探して行ってみると、さきほど道を尋ねた子供たちが自転車で先回りしていた。

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滑り台は横に長い複合遊具型で、中央部の塔の上部はロシア正教の教会堂のドームのような意匠になっている。このパーツをタコの頭と見立てたのだろう。確かに、タコのように見えるといわれれば、見えないこともない。

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この台の特徴は、規模の割に滑降部が一ヶ所しかなく、その代わりありとあらゆる登り方が楽しめるという点である。

左側から見ていくとまず、太鼓橋風リングトンネルの半分。

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次に帆船のマストの縄ばしご風のチェーンクライム。

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二重になった垂直型リングと、手前にはクライミング用ラダー。

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麻縄のロープ。

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通常のタラップと登り棒。

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二階中央部の様子。

中央の垂直リング部分の雰囲気はSF映画っぽい。

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本体がカスタムメイドで意匠に富んでいるわりに、滑降部はFRP製のありきたりのユニットが使われている。しかもその位置は中央ではなく、端になっている。

たかだか一本の滑降部から滑り降りるために、これほど多彩な登高方法が必要なのだろうか。

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もしかするとこの遊具は登ることが目的なのであって、滑降部と見た部分は二階に登るためのスロープなのかも知れない。

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FRP樹脂の表面はかなり荒れていた。

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ドーム部分はしがみつくことはできそうだが、てっぺんに登るのはちょっと難しそう。

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神社についても紹介しておこう。

拝殿とお休み処。

お休み処はもと水盤舎だった建物の再利用と思われる。

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現水盤舎と末社アパート。

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本殿。

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境内には巨大なクスノキがある。

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吉野川流域の神社にはクスノキの巨樹をよく見かける。

(2003年09月21日訪問)