モンゴゥウィパダナ僧院

サルウィン・パアン橋付近の僧院。

(ミャンマーカレン州パアン)

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先ほどの僧院と同じく、サルウィン・パアン橋からパアン市内に入るところにある別の僧院へ入ってみた。名前はモンゴゥウィパダナ僧院。

付近にはズェガビン山観光の基地となる高級ホテルが並ぶ。チャーター車で移動してゆっくり観光するリッチな人々に向けたホテルなので、ダウンタウンではなく郊外の静かなところにあるのだ。

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この僧院に来たのにはわけがある。

以前、ドリーネ湖を紹介したが、そのドリーネ湖には鍾乳洞のようなものがあり、もしかしてその鍾乳洞は貫通していて裏側に抜けているのではないかという疑いを持ったのだ。そのドリーネ湖から山を越えた裏側にあるのがこの僧院(矢印)なのである。

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しがたってこの僧院でのメインタスクは、鍾乳洞の裏口を探すこと!

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山門わきにお坊さんのポスターが掲げられている。

近々有名なお坊さんを招いて説法でも行われるのだろう。

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ちなみにこの僧院に入るのは2度目。

この山の並びには2つも鍾乳洞がある寺があり、この寺にも鍾乳洞があるのではないかと考え、以前に1度入ったのだ。

だがそのときは僧院はまだ建設中で、鍾乳洞がありそうな雰囲気ではないのですぐに出てきてしまった。今回はもう少し真剣に探すぞ!

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僧院は以前に来たときよりも工事が進んでいて、半分くらい完成していた。

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僧院の敷地の反対側は採石場になっていて山がどんどん削られている。

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とりあえず、この工事中の建物の裏側に回り込んで、鍾乳洞を探すのだ。

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あれ?

建設中の建物中に膨大な食卓が作られている。

きょうはお祭りか何かか? いや、もしかして有名なお坊さんの説法はきょうなのか。

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せっかくだから厨房のほうへ行ってみた。

日本の寺では住職の家のことを「庫裏(くり)」と言うが、語源は「(くりや)」と同じである。つまり調理をする場所という意味である。寺には食堂や調理場が施設として作られるのが元々の姿なのだ。

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信徒達がにぎやかに食事の準備をしている。

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大量の食卓につく人々はどうやら講堂のほうにいるらしい。

ではちょっと失礼して、講堂のほうへ行ってみることにしよう。

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講堂にはスピーカーから読経の声が聞こえていて、たくさんの信者が座っていた。

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だが、どうも偉いお坊さんはまだ来ていない様子。玉座みたいなイスが空いている。

それとも前のほうにモニタがあるが、オンラインによる遠隔説法でもするつもりなのか?

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それにしては工事中の食堂の2階にレッドカーペットが敷かれているのは変だ。

これは偉いお坊さんを迎えるためのものとしか思えない。ちょっとこのレッドカーペットをたどってみよう。

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工事中の場所は、今後僧房や食堂になっていくのではないかと思う。この寺はまだ未完成で、修行僧を受け入れる体制が整っていないのだ。

今後の建設費用の寄進を集めるために偉いお坊さんを呼んで説法をしているのかもしれない。

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寺の裏の丘の中腹に得度堂のようなものがあった。

偉いお坊さんはここに滞在しているのか。

とりあえず、この得度堂の裏まで登ってみたが鍾乳洞はなかった。

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せっかく建物の裏に出たので、これから本来の鍾乳洞の洞口探しをする。

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う~ん、洞口が見つからないなぁ。

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食事の準備をする檀家のための宿泊施設のようなものがあった。

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こちらはお坊さんの住居か。

このお寺には鍾乳洞はないようだ。2回目ということもあり、かなり真剣に探したので間違いないと思う。

残念だが、疑念がひとつすっきりしたのでよしとしよう。

(2019年02月25日訪問)