秩父国際劇場の背面がある路地。この道は、本町通りに対する裏街道的な道で、崖線下に続いている。
国際劇場のすぐ近くにある木造三階の旅館。
表側から見ると、2階にしか見えないが、実は木造3階建築なのだ。
➡場所
路地を南に歩く。
少し歩くと銭湯がある。
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崖線下の道にはかつては小川でも流れていたのかもしれない。古い銭湯は用排水の便のために用水沿いに建てられることが多いからだ。
いまも営業しているっぽい。
ノコギリ屋根の工場があった。機屋さんか撚糸屋さんじゃないかと思う。
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秩父は昭和の時代には北関東でも有数の織物の産地だった。秩父の織物は「秩父銘仙」として知られる。銘仙という言葉時代がもう古い言葉になってしまって若い人は何のことか解らないと思う。銘仙とは、平織りの絹織物で、整経してから型紙でプリントして柄を付け、その後で織るという工程で作られる布だ。
さらに南へ歩く。
古い旅館と思われる建物。
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裏街道といえども立派な建物が目立つ。かつての織都として繁栄した歴史が感じられる。
玄関の欄間は色ガラスだし、戸袋みたいな部分は一枚板が使われていて、営業時には華やかな宿だったろう。
2階に大広間がありそう。
さらに南へ歩いたところで見かけたたばこ屋のしもた屋。
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文字が左から書いてあるので、戦前からあるお店だろう。
やはり欄間彫刻が贅を凝らしている。
鰻の寝床的な間取りのクリーニング店。
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戦後くらいの建物だろうか。味がある。
もしかすると、始まりは用水に面した張物屋さんか染物屋さんだったかもしれない。
崖線を登って、本町通りへ戻る。
「赤灯台」という看板を付けたギフトショップ。
いまこうした味のある建物は再開発でほとんどが失われている。
電柱も撤去され、歩道も広いすっきりした町並みに変わった。よかったのかどうかよくわからない。意識高い系の若い人たちが秩父でお店を始めるときはほとんどが裏路地の狭い古民家で開業するんじゃないかな。
うだつのある土蔵はもと造り酒屋かな。
(2007年02月10日訪問)