徳蔵寺・本坊

境内にイチイガシの巨樹がそびえる。

(埼玉県熊谷市拾六間)

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児玉町から狭い道をウネウネと走って熊谷へ到着。きょうの目的地は熊谷ではないのだけれど、以前、この辺りを訪れたときあまりにも時間が遅く、暗くて写真も撮れなかったので再訪してみることにしたのだ。

JR籠原駅からほど近い、徳蔵寺というお寺である。

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寺は市街地にあるが、半分は鬱蒼とした森になっている。この森は寺というよりは隣りの神社の鎮守の森だ。

広い駐車場があり、寺の全景を写せる。寺の境内はブロック塀で囲まれている。

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山門は薬医門。

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山門を入って右側に鐘堂。

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正面に本堂があるが、本堂の左前にイチイガシの巨樹がある。

イチイガシは以前に鳩山町の八幡神社でも紹介している樹種。暖かい地方の樹種で、南関東あたりが北限といわれ、北関東では珍しい。

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本堂は濡れ縁を巡らす木造。

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内部の様子。

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本堂の右側にはRC造の会館がある。

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その右側には庫裏。

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こちらがイチイガシの近影。

幹の樹皮がウロコ状になるのが特徴か。

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イチイガシの名の由来については、「神聖な木」が語源という文のコピペがネット上に膨大にあるが、案外、針葉樹のイチイのように皮が細く剥がれるカシという可能性もあるんじゃないのかね。

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本堂の左側には薬師堂がある。

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薬師堂の内部には石造の薬師如来造(上段中央)。

その両側には日光菩薩、月光菩薩の脇侍。

残りの12体は十二神将。石造で薬師ファミリーがすべて揃っているというのは珍しいと思う。この寺に来たら見逃さないようにしたい。

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境内にはほかに、修行大師像。

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石造多宝塔。

その背後にはカヤノキの巨樹。

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青銅製の水子地蔵と石造六地蔵村。

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境内の裏手はモウソウチクの竹林になっていた。

(2022年10月29日訪問)