足利鹿島園温泉

昭和レトロを感じさせる日帰り温泉。

(栃木県足利市大沼田町)

きょうは埼玉県の妻沼にあったメヌマラドン温泉という健康ランドの写真を撮りに行ったが、すでに更地になっていた。

昔ながらのスパがどんどん姿を消しているのが悲しい。

そこで埼玉から北上し、帰りがけに足利で昔ながらのスパに寄っていくことにした。足利には「足利健康ランド」という生粋の健康ランドがあるが、きょうはそこではなく「鹿島園」へ。

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鹿島園は足利市郊外の山あいにあるゴルフ練習場付属の温泉施設。

入口の「天然温泉」というネオンサインがすばらしい。うっとりしてしまう。

渡り廊下のようなものは、併設されている宿泊棟とつながっている。

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ホテルに泊まると温泉にも入れるという造りなのだ。

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北関東である程度年齢が行っている人であれば、足利マリンパレスという温水プールを覚えていると思う。鹿島園はもと足利マリンパレスだった施設がゴルフ練習場と温泉になったものなのだ。

敷地内にはほかに、イベントホール鹿島園、という建物がある。もしかしてマリンパレス時代にアイドルを呼んだりしたときのホールだったかもしれない。

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私は前橋で育ったので、プール行楽施設といえば高崎のカッパピアか、遠出するならば八王子の東京サマーランドが定番だった。足利マリンパレスにも一度だけ行ったことがあったが、やっぱりサマーランドと比べてしまうと温水プール部分があまりにも普通すぎた。

現在の温泉棟はマリンパレス時代のものなのかはわからないが、ゴルフ練習場のクラブハウスにしてはトイレの数などが大げさすぎるので、おそらくマリンパレスの居抜きなのではないかと思う。

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浴室は地下の大浴場と2階の小浴場があるが、一度服を着て移動しなければならないので、ほとんどの客は地下の大浴場を利用。

大浴場にはどういうわけか天井板がなく、配管やダクトが剥き出し。アニメ『シン・エヴァンゲリオン』の第3村の銭湯に入っている気分になる・・・。

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私はわざわざ服を来て、2階の展望風呂にも行ってみた。展望って言っても、ゴルフの打ちっ放しが見えるだけなんだけれど。

脱衣室と浴室が一体となった、鉱泉宿かと思う渋い造り。ほとんど客が来ないので、一人でぼーっとするにはこちらの浴室のほうがよさそう。

全体的に昭和レトロを楽しみたい人にオススメだ。

(2021年11月19日訪問)