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ホームミャンマーカレン州の洞窟寺院ズェガビン山・山上伽藍

ズェガビン山・山上伽藍

切り立った崖の上からの鳥瞰がすばらしい。

(ミャンマーカレン州パアン)

地図・MAP
 
   
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ズェガビン山参拝のつづき。

山道は人ひとりが歩ける程度の幅。斜度のあるところはほとんどが階段になっている。そういう点では、普通の山登りとくらべて体への負担は少ない。

参拝客は1/4くらいが外国人、残りは現地の若者が多かった。年配の人はあまり見かけない。

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全行程の前半は森の中を登ってゆくが、途中から尾根道に出て後半はずっと日当たりのよい道が続く。

左写真のあたりは特に石段の斜度がきつかった場所。ガイド君も息が切れてペースダウン。鉄管の手すりにつかまりながら一歩一歩登るしかない。

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参詣路から南側を見たズェガビン山脈。

屏風のように薄っぺらい山脈だということがよくわかる。

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全行程の2/3のあたりにあった茶店。

日陰になるベンチもあり、ここでほとんどの参拝客が一休みしてゆく。

左半分が店舗、右半分が住居で、老夫婦+犬2頭がここで寝泊まりしながら商売をしているようだった。

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私はタイ製の「ここぞ」というオレンジジュースを購入。「ここぞ」と日本語で書いてあるペット飲料だ。エナジードリンクならわからないでもないが、なぜフルーツに「ここぞ」なんだ? 味はうさんくさいフルーツジュースだが、ミャンマー製のペット飲料と比べたらだいぶマシで、疲れたのどにスッと入っていく。ガイド君たちはスモモの酢漬けのお菓子を購入していた。

この茶店から先は、たじろぐくらいの急な石段がしばらく続く。

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少し登ったところに、ほこらがあった。日本の霊山ならば参道の途中に石碑や石仏が点在するが、ズェガビン登山路はこのほこらまではただの山道だ。

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ほこらの中には男女の神様。おそらくズェガビンの兄妹神だ。

ほこらの内装は鏡をモザイク状に貼り付けた意匠。これを「モザイクミラー」という。電飾と同じセンスで「とにかく光らせたい」という欲求から生まれたものだろう。

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ほこらを過ぎると、道ばたにパゴダがちらほら現れる。

ただし登山道から離れているパゴダには立寄る余裕はない。

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あ、山の上に見えるパゴダのあたりに人がいる。

あそこまで行くのか。

それにしても石段がかなり無茶な角度でついているな。

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下から見えたパゴダまで登った。

ここまで来ると山頂まではもうすぐだ。あまり休憩せずに一気に山頂を目指す。

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山頂部分に到着。登山口からはちょうど2時間だった。

右の壁に「ここで履物を脱げ」というようなことが、親切にも英語で書いてある。下駄箱はないのでサンダルは石段の途中に脱いだり、邪魔にならないような場所に適当に並べて境内に進む。ここに置ききれるほどしか参拝客はいないのだ。

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山頂で一番大きなメインのパゴダ。ここで八曜日の参拝をすればよい。

大きいとは言ってもパゴダとしては中くらいだろう。このくらいの大きさのパゴダは田舎の寺でもよく見かける。

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守り本尊の「牙のないゾウ」に拝礼。

イラストもついているので分かりやすい。

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パゴダの北側には、ケータイの基地局みたいな尖塔。この尖塔、だいたいパゴダとペアであるような気がする。日本の相輪塔に外観上は近いが、たぶん関連はないだろうな。

ここではゾウの背中に載っている。

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境内の周囲は見晴らし台になっている。

疲れ具合から、標高は600mくらいではないかと推定。

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西側の風景。チャウカラッパゴダがある方向。

下に見える山も、チャウカラッパゴダからは見上げるような山だったのだが、ここからは小山にしか見えない。

真下は見えないが数百メートルは絶壁なのだろう。飛行機の窓から見ているようなすばらしい鳥瞰。

この真下あたりに兄妹神の形があるはずだ。

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北西方向の風景。

パアン市から続く道が見える。

朝、この道を来たのだ。

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北側の尾根。

北側の尾根伝いにもいくつか小さなパゴダが見えた。

この建物の中を通って進めば、先に見えるパゴダまで行けるのだろう。最先端にあるパゴダへの道は蟻の門渡り並みの尾根道だ。

行ってみたい気もするが、まあ見えている通りでそれ以上のものはないだろう。

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シャッターの降りた堂があった。

この山頂の建物にはみなこんなシャッターがついている。

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中には赤い装束を着たナッ神。ズェガビンの兄妹神か。

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その右側には、行者っぽい人がいる。手に教典っぽいものと、髪の毛らしきものを持っている。

そのさらに右側にはハンサーに乗った女神。これ、あとで通訳さんに聞いたところ日本の仏教の観音さまに相当するものらしい。

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鐘つき柱。

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小さなパゴダがあるが、廻りに柵があり参拝を拒んでいる。

たぶん入っても怒られないとは思うが。

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衆寮か。信徒の宿泊所かもしれない。

右側のパゴダの基壇に並んでいるたくさんのドアも気になるところだ。

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おっ、何かゲームっぽいことをしている!

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お賽銭箱を利用したゲームだった。いや、占い付きのお賽銭箱と言うべきか。上にお金を投げ入れると、スリットが4つあってそれぞれが占いの結果の書いてある段に落ちるようになっている。

右側はたぶん、現世における将来占い。上から社長(政治家?)、研究者、労働者、乞食という感じになっている。最上段は札束を受け取っている絵、最下段はごみ捨て場をあさっている絵で、さすがにはばかられるのか板で隠してある。

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左側の賽銭箱はたぶん、来世占いだと思う。

ミャンマーの仏教の来世観はよくわからないので、日本の感覚でいうと、上から、解脱、仏、羅漢、人間界、という感じの絵だ。正直、2段目と3段目は区別がよくわからない。

ミャンマーには以前は硬貨もあったが、現在は硬貨が流通していない。日本円の10銭相当までがすべてが紙幣だ。そのため、ゲーム系賽銭箱がうまく機能しなくなっているのが残念。ここでは賽銭の代わりに、お供え物のローソクを投げ入れていた。

ちなみに、今回の旅ではゲーム系賽銭箱はここでしか見かけなかったが、13年前の旅では電動でターゲットが動く賽銭箱など、かなりアグレッシブなものも見た。硬貨がなくなって時間がたったことで、そうした素晴らしい物件が減っているのではないかと気掛かりだ。

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東側には庫裏や食堂がある。

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その一角に売店と食堂があった。

ズェガビン山のシルエットをプリントした手ぬぐいとか、オリジナル商品もあった。

ここで昼食をとってから下山した。

所要時間は、上り2時間半、山頂滞在1時間(昼食含)、下り2時間で、合計5時間みればゆとりがあるだろう。

ズェガビン山にはロープウエイを建設する計画で、2015年には完成するという話もある。2014年の年初の時点で着工している様子はなかったが、数年のうちにはロープウエイによって気軽に山頂へ登れるようになるだろう。

日本の山寺の場合、登山道の途中に楼門や宿坊があったりして油断ならないのだが、ここズェガビンの場合は登山道はほとんどがただの山道なので、ロープウエイで山頂まで行くので十分だろうと感じた。

 ※ 2015年に、東参道からもう一度山頂まで登った。その時の記事はこちら→ 

(2014年01月25日訪問)

   

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