ボーダコッパゴダ

目立ちにくいが個性的な3連球体パゴダ。

(ミャンマーカレン州パアン)

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アウンドゥムゥパゴダから2kmほどタトン方向へ進んだところに、不思議な形をした3連のパゴダがある。

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パアン方向から来ると木立の影になるので、ぼんやり走っていると通り過ぎてしまいそう。

だが、その姿は強烈。

正直いうと、ちょっと不気味なパゴダだ。

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一般的なパゴダは、四角形や八角形をした基壇に円を基調とした仏塔が乗っている。だがこのパゴダでは基壇、仏塔、すべてが丸や球のデザインになっているのだ。

しかもそれが直線的に3つ並び、球体部分の回転角度がそれぞれ微妙に違うのもナゾ過ぎる。

・・・まさか球体部分が回転するとか、ないよね?

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球体部分には卍マークがあり、視力検査のランドルト環みたいなマークが描かれている。

一見するとミャンマー語の文字「ဝ」、「ဗ」のようにも見えるが、欠けてる位置が違う。

何なのだろうこのマーク。

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ボディ部分には8つのくぼみがあり、それぞれに仏像が入っているので、八曜日の守り本尊だろうか。

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小さなパゴダだが、お坊さんが住んでいた。

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もしかして、このブロック造の粗末な建物に寝泊まりして修行してるのか。

それでもバッテリーが並べてあるので、電気は使えるのだろう。

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電気は太陽電池で発電している。

ミャンマーの田舎ではわりと見かける風景。

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境内には大きな井戸もある。

パゴダ専用ではなく、近所の人たちも使うものかもしれない。

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水は青黒く澄んでいる。

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パゴダの横には、大きな樹がある。

こうした樹の下にはナッの祠が祀られることが多い。

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ここでは樹の根元が完全にコンクリで固められていて、ベンチのように使われていた。

水のみの壺も備えられている。

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このパゴダから先は家がまばらな風景が続く。

(2014年07月27日訪問)