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ホームミャンマーカレン州の雨季ミャザベィパゴダ・山上伽藍

ミャザベィパゴダ・山上伽藍

山頂からはタトン周辺を一望できる。

(ミャンマーモン州タトン)

地図・MAP
 
   
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さて、いよいよ本日の山場、ミャザベィパゴダ山上伽藍に挑戦だ。

ふもとから見た感じでは標高は200mはあろうかと思われ、文字通り「山場」である。きょうはすでにいくつもの寺々を回ったあとだし、雨上がりなのでとにかく湿度がひどい。ちょっと歩いただけで、汗でシャツが透けてくる状況なのだ。

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それでも覚悟を決めて、登り始める。

もしここが日本だったら登る気力は出なかっただろう。だがミャンマーへは仕事で来ていて帰国日程も決まっている。きょう土曜日とあす日曜日は最後の自由時間なのだ。

次にミャンマーに来れるかどうかもわからないので、これで最後だと思って、残る体力を振り絞る。

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少し登ったところの左手に僧房が見えた。

お坊さんが帰っていく。

僧房は電気もついておらず、真っ暗。まるで廃虚のような建物だった。

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敬けんな人ならばここは裸足で行くかもしれないが、さすがに段数が多いのでサンダル履きで登ることにした。回廊の入口にサンダルが脱いでなかったので、ほとんどのミャマー人もサンダルを履いたまま登るのだろう。

初めのうちは階段の傾斜もゆるく、ヘロヘロになりながらも一定のペースで登ってゆける。

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少し登ったら、階段は仏堂で行き止まりになっていた。

ヤッタね、山頂に到着!

・・・の、わけないか。

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仏殿の後ろはパゴダになっていて、その横を迂回できるルートがあった。

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迂回ルートにはナゾの青みかんみたいな物体や、小さなお堂がいくつかあった。

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そのお堂の一つの中にあったジオラマ。

タトンの風景ではない。

ポッパ山に似ているが、違う気がする。

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階段の続きが見えてくる。

たぶんまだ1/5くらいしか登ってないんだろうなぁ。

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階段の第2フェーズを登り始める。

少し登ると、右側にドーム屋根の建物が見える。おそらく講堂ではないかと思う。

これはかなり特徴的な建物だ。中に立ち入ってチェックすべきだった。

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階段が急で、10~20段のぼるごとに一息つくという状況。

途中からトレーニング中のミャンマー人と一緒になった。この湿度の中でトレーニングするなんて身体に悪そう。

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階段のところどころにパゴダなどがあるので、そこで休みながら登ることにした。

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さらに少し登ったところにあった大仏殿。

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内部には立像が収まっている。高さは10mくらいだろうか。

エヴァンゲリオンの格納庫みたいだ。

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階段はさらにえげつないまでに急になっていく。

汗は滝のように流れ、カバンもしんなり。ハンドストラップで右手に提げていたデジカメもびちゃびちゃになって、背面液晶部分にしみ込んだ汗で表示がおかしくなってしまった。防水デジカメではないとはいえ、汗で壊れるなんてシャレにならない。

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ゴールデンロックもどきのパゴダ。

ここは展望台になっている。

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シュエサーヤンパゴダが小さく見える。

ずいぶん登ってきたな。

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ゴールデンロックもどきのパゴダには石柱が付属していた。

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しばらく登ると少し平坦な場所があり、回廊は建物の中を通過する。

ここから先は階段の第3フェーズ。

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第3フェーズもきつかったがが、山頂が見えてくるので頑張れる。

やっと山頂に到着。ここでサンダルを脱ぐことにした。

山頂には扉があってコンクリで補強する工事中だった。私たちが通ったあと扉を閉めようとしていたのが気になる。工事の関係かもしれないが、わざわざ扉があるのはなぜなのだ。もしかすると夜は扉が閉まり登れない可能性もある。

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山頂のパゴダ。

基壇は正方形の四隅を面取りして八角形にしたような作り。その面取り部分が細かな直角を連続したギザギザになっている。これは、ヤンゴンのシュエダゴンパゴダなどにも見られる様式で、その原形はおそらくバガン王朝のシュエズィーゴンパゴダではないかと思う。

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石柱はオシドリを載せただけのシンプルな構造。

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パゴダはタトン山脈の尾根にあるため風がよく通る。

しばらくベンチに腰掛けて風に当たることにした。

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パゴダの裏側のほうに回ると、赤く塗られた小さなお堂があった。このお堂の中の仏像は他ではあまり見かけない不思議な者たちだ。

これは日本でいう薬師如来か?

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左は夜叉か。

トラがかわいい。

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カエル。

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右の男はサイコロのようなものを、左の男はゲーム盤のようなものを持っている。盤上には、

စ ဓ
ဝ ဗ

の文字。

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尾根には他にもいくつかパゴダが見えた。行ってみたい気もするが、見えている以上のものはなさそうなので今回はあきらめる。

よく見ると山頂まで車で登れるようだ。もしもう一度ここへ来ることがあれば、山頂までスクーターで登って、他のパゴタを見ようかな。

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山頂から眺めたタトンの全景。

タトンにはかつてタトン王国という都市国家があった古都だと聞いているが、町を通る限りそんな風情は感じられない。だがこうやって俯瞰すると、タトン市街は長方形の緑地にきれいに収まっていることがわかる。日本でいう条里制のような感じだ。やはりここはかつて王城があった場所なのだと思う。

このとき時刻はもう6時半をまわっていた。これから山を下り、先週、半日雨宿りしたレストランで日本風オムライスを賞味するつもりだ。そのあとパアンまでは照明のないさびしい国道を走りに走って帰ることになる。しかしそれも心細さは感じない。ここはミャンマーという遠い国だが、街も道路も見馴れた風景になって、まるで自分のホームタウンにいるような気安い週末の時間の中にいるのだった。

(2014年07月26日訪問)

   

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