レンコウピャの標柱

標柱が橋のたもとにあった。

(ミャンマーカレン州パアン)

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ビェッカ街道をはずれ、目的の鍾乳洞がある山並みを目指す。

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途中はまったく人家がない田んぼの中の寂しいあぜ道。

GoogleMaps が使えるようになり、時々自分の位置を確認しているのでこんな道も走れるが、ちょっと前だったら道が合ってるのかわからずにかなり不安になる風景だ。

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しばらく進むと橋が見えてきた。

ラインブエ川の支流のひとつ、上流部はノンカミャイン村あたりで、わりとなじみのある川だ。名前はわからない。

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橋は立派な抜水橋で、乗用車が片側通行できるくらいの道幅。

下流のほうを見ると、定置網のようなものが見える。

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この橋を渡った先は道がかなり荒れていて、衛星写真からは正しいルートがよくわからなかったが、実走してみると「たぶんこの道だろう」というのが見えてくる。

潅木地帯の丘を越えていくと枯れ沢があり、橋のたもとに標柱が立っていた。おそらく村の境界を示す結界ではないかと思う。

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標柱のてっぺんにはオシドリ。

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これまで見てきた標柱はいずれも三差路だったが、ここは橋のたもと。

橋にもこの世とあの世の境のようなイメージがつきまとう。三途の川的な概念はミャンマーにもあるので、村外れの橋に結界としてこの標柱を立てたのではないか。

(2019年02月25日訪問)