こんにゃく橋跡から上流へ2kmほどいったところに、飯谷橋という沈下橋がある。
橋の左岸は以前紹介した飯谷小と杉尾神社だ。
この橋の下流部分は徳島市民の川遊びのスポットとして親しまれている。
市街地から近く駐車場は十分にあるので気軽にでかけられる。徳島県には海水浴場もたくさんあるが海はベタベタするしお盆を過ぎるとクラゲが出るから、川で水浴びするのも変ではないのだ。
もちろん市営の正式な遊泳場というわけではなく、徳島市としては黙認という感じなのであくまでも自己責任で遊ぶことになる。
ただ、川の中に小さなプールが造ってあったり、公衆トイレが広くて更衣室ふうに使えたりなど、黙認しつつもサービスもしているという状態なのである。
水深はあまり深くないが、対岸のあたりは背が立たないくらいの深さはある。
対岸の岩は飛び込みをしたり、甲羅干しをしたりする場所がある。
子どもたちが網を持ってきてる。何かお目当ての魚でもいるのか。
シュノーケリングをしているカップルも。
水の中を覗くと、色々な生き物が見つかるのでけっこう楽しい。
コンパクトデジカメを持ってきたので、水の中の様子を見てみよう。
小さな魚がたくさん泳いでいる。稚魚なのでいちいち種類はわからない。
ムギツク。
園瀬川で見たカワムツと似ているけれど、ストライプが顔の前のほうまでつながっているので判別できる。
モロコかな?
川岸の草の根の中などに群れている。
飯谷で一番数が多い魚。
おっとりした魚で近くで観察しやすい。
川のハゼ類。
これはヨシノボリかな。
やけに色鮮やかな個体もいる。
婚姻色だろうか・・・。
ヌマチチブかな。
ゴクラクハゼかな。
ドンコかな。
ハゼ類は種類が多く、同定がむずかしい。
カマツカの稚魚。
シマドジョウ。
シマドジョウも種類が多い。
ギンブナ。
岩の隙間で見かけた魚、なんだろう?
ニゴイ? ちょっと違うような・・・
解像度が足らず、よくわからない。
岩場に潜ってみた。
太陽光線が届かない場所にはエビが多い。
透き通ってガラスみたい。
テナガエビだと思う。
近くで見ると意外に鮮やかな色がある。
モクズガニ。夜行性なので日中は石の下などに隠れていることが多い。
ここからは動画で撮影したデータからコマを切り出したのでちょっと画質が悪いけれど・・・。
オヤニラミ。
徳島県では絶滅危惧種Ⅰ類に指定されている。
ナマズ。
これも夜の魚なので、昼間は岩陰などにじっとしている。消波ブロックの下に潜って見つけた。
コイ。
主に水深の深いところにいる。
スッポン。
徳島では海のスキューバダイビングでウミガメを見られたら超ラッキーなのだが、川でカメを見るのはそこまでむずかしくなさそう。
飯谷の水浴場は下流域のため魚の種類も数も多く、魚の観察には特にお薦めのポイントだ。わずか1時間ほどでこれだけの魚を見ることができるのだ。
(2007年08月09日訪問)