静岡県のこのあたりには、鍾乳洞が多い。引佐町の
鷲沢の風穴は浜松市の北端、鷲沢町というところにある。道行きの看板が出ていなければ、間違っても観光客が立ち寄るような場所ではない。
看板に誘われてたどり着いたのは、ミカン畑に囲まれた谷あいの鍾乳洞であった。風穴と行っても富士山麓にあるような溶岩性の洞窟ではなく、石灰岩のれっきとした鍾乳洞であった。
入り口で入場料を払うと、ヘルメットを貸してくれる。内部はちょうど頭がつかえるような天井高なので、このヘルメットがとても重宝する。
一応、懐中電灯を持って入ったが、その必要はまったくなかった。公開されている部分は全長200mくらいか。(パンフレットに全長が出ていなかったので詳細不明。)
途中には鍾乳石や池などもあり、緑色や青色の蛍光灯がおどろおどろしく点灯されている辺りは、いかにも洞窟観光という雰囲気で私は好きなのだ。
通路も高低差があり複雑になっていて一見の価値はある。
ホールもある。
出口付近には「日本一の銘水」なる湧き水が飲めるようになっているし、付近はホタルがみられる親水公園にもなっている。風穴の付近では今第二東名の建設工事が進んでいるので、工事の影響がなければよいと思う。
休憩所では地元の物産品が販売されていた。お土産に買ったカリン(3個100円)は今も私の部屋で良い香りを放っている。
(1999年11月21日訪問)