浦佐の町の中を通るメインの道路は、旧国道17号線、さらに時代をさかのぼればこの道は三国街道と呼ばれた街道であった。
しもた屋ふうの民家の軒先には
その浦佐の町の中に立派な3階民家があった。2階、3階の間取りの感じでは元は旅館だったのではないかと思う。
1階、2階、3階と上層にいくにしたがって桁がせり出している。
2階のガラス戸の桟の細工を見るに、かなり立派な建物と言っていいだろう。
1階の通りに面した部分は雁木造り。
側面には不規則に色々な形の窓が開いていた。時代を経ながら改造を繰り返していった結果だろう。
2階にある飛び出した洗面所(?)などはいかにも継ぎはぎな感じで、私はこういう建築は好きなのだ。なりふり構わず高密度に空間を利用した結果作られる建築の造形は、航空母艦のイメージにも近いものがある。
この日の観光はこれでおしまい。きょうは早めに引き上げて、口直しに前橋の蕎麦屋へ行くことにした。その店は前橋の総社町というところにある行きつけの店なのだ。ひさしぶりに美味しいそばを堪能した。
ところが、その蕎麦屋からの帰路で偶然に信じられないものを発見したのである‥‥
(2002年05月04日訪問)