鷹取山・大仏

仏教遺跡のような風景がエキゾチックな巨大磨崖仏。

(神奈川県横須賀市湘南鷹取3丁目)

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展望台は三浦半島の西と東の両方の海が見渡せる絶景の場所だ。

別に磨崖仏に興味がなくても、ハイキングに出かけるにもいい公園だと思う。

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展望台から大仏を見下ろしたところ。これからあそこまで歩いて行くことになるのだ。

後ろに見える海は東京湾。その先には房総半島が見えている。房総半島の鋸山にも大仏があるが、鋸山も凝灰岩の山なので同じ一続きの地質なのかも知れない。

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この写真は前回に来たときのもの。

どうやらまったく同じ場所から撮影してしまったようだ。

正月の冬枯れたバーミヤンのような風景と違って、まるでカンボジアかどこかの遺跡のような風情で、緑の季節のほうがインパクトが強い。

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展望台から降りて、大仏の方面へと向かう。

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鷹取山の山頂部は昭和初期までは石材が産出されていて、ここから切り出した石を「鎌倉石」というのだそうだ。だが、かなりもろい材質なので風化も激しく、恒久的な建造物に使うのは不向きかも知れない。

岩場はフリークライミングのゲレンデになっている。

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尾根を下っていくと、大仏が見えてくる。

近くまできても、どこか現実離れした光景だ。特撮映画のマット画的というか、今風に言えばCG合成した風景のようだ。

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ウルトラマンマックスで防衛軍の博士が古代文明の遺物を発見するシーンのロケに使われていた。

ちょっと小さそうに写っているが、四角い岩の上までは10mくらいはあるだろうか。かなり立派な大仏である。

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ここには市が設置した看板があり、それによると「磨崖仏は弥勒菩薩で、逗子市在住の川口満市の以来により、横須賀市在住の彫刻家藤島茂市が昭和40年ごろに作成した」とのことである。

「40年ごろ」というあいまいな書き方からして、市も正確には把握していないようだ。川口氏とはこの石切り場の地主だったのであろうか。

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大仏を見にきたが、石窟を発見したのはまったくの想定外で、初詣の最後をしめくくるにふさわしいスポットであった。

(2002年01月02日訪問)

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