
カンターヤ湖のボート乗り場の前に小さな祠がある。ナッ神の祠だ。
ナッ神は日本でいうと道祖神とかお稲荷さんみたいな感じのものだ。お寺の中にもよく祀られている。
日本人はお寺の中に鎮守社がある感覚に慣れているので、ナッ神もわりとスムーズに受け入れることができるだろう。

この祠は高いハシゴがついていて、その姿はまるで古代出雲大社のよう。

祠の中には何も入っていなかった。

祠の裏には水がめがあった。道行く人に水を布施することで功徳をつむというものだ。修行僧や巡礼に施しをするというのではなく、誰が飲んでもよい。
この水がめはかなり清潔そうなので、日本人が飲んでもたぶん大丈夫であろう。共用のコップを使うときは、水を最後まで飲まず、ひとくち分くらいを残しておいて、口をつけた場所を洗い流すように水を捨てるのがのミャンマー式のマナー。「容器を洗い清めましたよ」という意味になる。
(2014年06月11日訪問)