工業団地の木工所

近隣でよく見るドラム式の高機をここで作っていたのだ。

(ミャンマーカレン州パアン)

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パアン工業団地。広大な工場用地が造成されているが、いまだ縫製工場が入居した程度で、ほとんどが空き地のままだ。

その一角に、大きな木工所がある。

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製材所で購入した玉切り丸太の芯に、直径数センチの穴をあける必要があり、市内の小さな木工所を回って依頼したもののすべて断られ、郊外のこの工場までやってきた。

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ものすごく大きな工場だ。

天井クレーンでも設置すればかなり大型の製品も作れそう。元々は別の工場だったところに居抜きで入ったのではないか。

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いまは、椅子やテーブル等を作っている。

これまで見てきた木工所に比べると、作っている製品の質はワンランク上。値段も高いが。

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ボール盤発見。これがあれば穿孔できそう。

仕様を説明したら無理だと断られたが、日本から持ってきた座ぐりドリルビットを見せると、やってくれることになった。

日本では田舎のホームセンターでも手に入るような穿孔工具がミャンマーでは手に入らないのだから、木工の精度が悪いのは仕方ないと思った。

それにしても、もう少し工具の周りを整頓できないものか。

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カンナで溝を切っているところか。

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丸ノコ盤。

ここだけ妙にきれいに掃除してあるな。

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これも丸ノコ盤。ワーキングテーブルの位置からして長い部材の横引き用だろうか。

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あ、高機(たかばた)がある!

タテ糸の緒巻(おまき)の部分がドラムになっている、ミャンマー式高機だ。これまでパアン市近郊でよく見かけたタイプのもの。

ここで作っていたのか。

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この機は一式3万円程度で買えるという。

(2015年11月24日訪問)

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宇田 有三 (写真)

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