
チャイカロッパゴダの並びにある、チャイッカレパゴダ。「チャイカロッ」と「チャイッカレ」と、日本人からみたらきわめて紛らわしい名前だ。
門前まで来てみたら、お祭りの準備をしていた。看板によれば開基百年祭とのこと。

露店の準備が始まっていて、商品も並んでいることから、今夜からお祭りが始まるのだろう。

女の子向けのオモチャがぞんざいな感じなのに対して、男の子向けコーナーの異常に充実したモデルガンがミャンマーの露店玩具商の特徴かもしれない。

見せ物小屋があった。

この様子から動物の奇形胎児の標本が並んでいたりするのだろう。あと、蛇少年みたいな写真もあるぞ。

隣りの公園では、ニューハーフの歌謡ショウ会場が設営されていた。

ここまでのところを見てもらえばわかるとおり、ミャンマーの縁日は基本的に日本の縁日と大差はない。

あえて違いがあるとすると、この移動遊園地か。

フライングパイレーツとメリーゴーランドが来ていた。

木馬はこのように中心の柱から吊り下げられている。回転は人力。
かなりの速度で回転するので、これはもはやメリーゴーランドというよりも回転ブランコに近い遊具かもしれない。

露店はおもにお寺の参道にならんでいた。
ここからはお寺の境内になり、お店はない。

山門を入ると長い回廊が続く。
チャイカロッパゴダと記憶がごっちゃになりそうだな。
途中で男たちが寝ている。日本だと治安の悪い場所で路上に人が寝てたりするとよけて通りたくなるが、ミャンマーでは日常的な風景なので、まったく気にする必要はない。

回廊の中には占いが出店していた。
この回廊の外にも常設の占い店が並んでいるので、そこから出張ってきているのか。

こちらは手相占い。

これはおみくじか。

パゴダが見えてきた。
ムシロが巻き付けてある。改装中なのだ。

回廊の突き当りは階段になっていて、パゴダ拝殿につながっている。

パゴダ拝殿の中の様子。
私はこういうパゴダではメインのパゴダ拝殿でだけ、跪拝することにしている。お堂ごとに跪拝していたらすごく時間がかかってしまうから。

パゴダ拝殿から外に出る。パゴダを一周するためである。
タコンタイはモザイクミラーできらきら輝いている。

改装中なので確認できないが、パゴダの形はシュエダゴンパゴダのミニコピーであろう。

パゴダの外周には、いろいろと定番の仏像たち。

これはちょっとめずらしい。
平面が十字の形をしたお堂だ。側面にはゾウのレリーフがある。

中に人が入って礼拝している。

だいたい一周した。
パゴダの外周は、まあこんな感じ。

あまり見たことがない神像があった。
お供え物の様子から、ナッ信仰関係じゃないかと思う。

帰りがけ、庭で作業をしている親子が目に留まった。
ん? もしかして漆を濾す作業している?

ミャンマーには漆工芸があり、土産物店などで菓子盆などが盛んに売られている。
ミャンマーの漆は、ビルマウルシという樹から採取するもので、日本の漆とは化学成分が微妙に違うという。ただしかぶれるのは同じである。
手袋をしているが腕にもついてしまっている。長年扱っていたらかぶれなくなるのだろうか。
まだ少し時間が早かったが、このあと空港へと向かうことにした。
ヤンゴン空港は早めにチェックインすることができず、しかも出国ゲートの外にはカフェもお土産屋もないので早く行っても時間を持て余してしまう。ロビーで待ち続けることになり、疲労につながるだけなのだ。でももうこの辺りでは時間を潰せそうにないのでしかたがない。
今回のミャンマー滞在ではカレン州から足を伸ばし、モン州のタトンやモーラミャイン方面を主に探索した。タトンもモーラミャインもまだまだ見尽くしたとは言えない。モーラミャインでは有名な観光スポットも見ていないし、タトンは小さな町だがそれでももう1回は行かなければならないと思っている。
その機会は来るのだろうか。
(2015年11月22日訪問)