これから東の寺町の紹介に移る。東の寺町は久松山(鳥取城)の周囲に広がっており、山麓に点在している。寺の背後が山になっている寺も多く、落ち着いた風情のある寺が多い。
最初に訪れたのは、久松山ロープウェイ駅に登る谷筋にある寺、最勝院。宗派は高野山真言宗。
石門には「㝡勝院」とある。「㝡」は「最」の異体字で、刻字されている実際の字はさらにその異体字。(Unicode異体字タグを使っても現在表示する方法がないようだ。)
車道の途中に石段があるが、車の場合は駐車できないので、ここから登らずに少し先の駐車場まで進んだほうがいい。
境内入口の石門は「最勝院」になっている。
境内に入ると正面に入母屋妻入りの小さな本堂がある。
その左側には庫裏。
本堂より庫裏のほうが大きい。
庫裏の前には鎮守社と宝篋印塔。
この寺には本堂の裏手にもうひとつ大きな木山堂というお堂があった。
こっちが本堂なのか?
中国薬師霊場第四十六番、因幡薬師霊場第一番の参詣所になっているようだ。
この建物は向拝が長く、しかも向拝部分が壁で覆われていて建物が凸型になっている。
ふつうならここは吹き放ちで木口階段があるような位置なのでちょっと違和感がある。
なお、木山堂の裏側には東司があった。
(2005年05月03日訪問)