カリャニィテインドジィ大仏

モン様式の仏殿の中に丈六の三尊仏が。

(ミャンマーモン州タトン)

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狭い敷地にいっぱいに立っている本堂。

モン様式の建物で3重1階。中に大仏でもいそう。そしてもし日本だったら、絶対2層の小壁の窓から大仏の顔が見えるってパターン。

これはぜひ参詣せねばなるまい。

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山門は閉まっていた。

あれれ残念、と思って立ち去ろうとしたら、門を開けて入って行く男性がいるじゃないの!

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しかも門を開けっぱなしで行ってしまった。

なんだ、入ってもいいんだ~。

失礼しま~す。

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山門を入ったら屋根付きの回廊が続くというのは、さっきのミョレマハムンニチィトン大仏殿と同じ。

回廊の天井はモン様式。

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建物の中へ入ってみると、3体の丈六仏の仏陀が並んでいた。

正直、期待していたのは10m級の仏陀で2層の窓から顔出しというパターンだったのだが、まずまずの大仏殿といっていいだろう。

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建物は3層まで吹き抜け。天井はやはりモン様式の一重折り上げ天井。

似た建物として、以前にカレン州のコーナッ寺院の仏殿を紹介しているので比較する面白いかも。

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裳階(もこし)部分を見てみよう。

コーナッパゴダの裳階でもここにたくさんの塑像群があった。

でもよく見ると、なんか様子がヘン・・・

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お坊さんの前で動物が死体を食い散らかしている・・・

これはあれかな、よくある「現世で匂い立つような美人も死んだら骨になるだけだから気にするな」みたいな絵解きか?

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隣りの絵を見て見ると、、、また死体っ!!

しかもまたお坊さんがそれを眺めているという場面。

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これ、なにかの故事なのか?

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お坊さんは同一人物なのか?

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「功徳を積んだ人がシアワセな世界に生まれ変わる」みたいな場面はなく、ひたすら死体を眺めているだけ。

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三尊仏の背面だけは普通の仏画みたいだ。

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でも角にはアンデッドみたいなのがいた。

大仏やモン様式の建物もさることながら、回廊の仏画のほうが強く印象に残ったお寺だった。

珍寺大道場の小嶋独観さんによれば、死体の仏画は『九相図』というものの一種ではないかとのこと。確かにそうかもしれない。

(2019年03月27日訪問)