シュエライン洞窟寺の講堂か? こういう吹き放ちの講堂っぽい建物はこれまでに何度か見てきたが、講堂なのか断定はまだできない。
中にお坊さんがいたので挨拶して、寺の名前を訊ねた。お坊さんの発音を聞いたかぎりでは「ラタバライングゥ」と聞こえた。「ラタバライン洞窟」ということ。ただねぇ、私は耳には自信がないんだよね。
通訳さんに山門の文字を読んでもらったらシュエライン洞窟ということだったので、見出しはシュエライン洞窟寺を採用した。
お坊さんに寺の名を訊いたとき、「この山のふもとを巻きなさい」というようなことを言われた。どうやら、巻いていくと何かいいものがあるようなのだ。
山の外周には道がありおそらく一周できそう。なのでバイクでひと回りしてみるつもりだが、その前に小山の周囲の湿地を渡る歩道橋について見てみよう。
幅180cmほどのコンクリの橋で、橋長は140mもある。
現在は車で渡れる抜水橋ができているが、もともとは雨季にはこの歩道橋しか寺へ行く方法がなかったのではないかと思う。
まっすぐに伸びた橋の先に、あやしげなパゴダがあるこの風景だけでも一見に値する。
歩道橋を渡り切ったところはけっこうな高さがあり、階段になっている。
だが雨季に増水したときにはこの道の部分も水浸しになる可能性もある。川になけなしの堤防が造られているが、どこまで浸水を防げるかは疑問だ。
橋から降りずに僧房まで行ける造りになっていればいいのに。
ではまずお坊さんに言われた通り、小山を巻くことにするか。方向はなりゆきで左回り。
山の下部がえぐれているのは、水没して水に洗われるからだろう。
そうした岩陰を巧みに利用して仏像が配置されていたりする。
乾季でも水が溜まっている箇所もあった。
虫に喰われたような石灰岩の崖が続く。
山を巻く道はけっこうしっかりしている。
山の東側にも別の僧院があって、山の中腹にパゴダが見えた。登れそうな感じがする。
でも楽しそうな山門もないし、たぶんここから見える以上のものはなさそうなのでスルーする。なにせ、きょうはここまでで結構疲れているのだ。
山の北側を巻く。
外周の道路はすべてきれいになっていた。
山のふもとには断続的に鍾乳石の崖が続いたが、奥まで入れそうな洞窟はなく、ひと回りしてお坊さんのいた僧房の付近まで戻ってきてしまった。
ここまでは1周することを優先して、途中にパゴダがあっても無視ししてきたが、2周目では気になったパゴダに参詣しよう。
まずは橋のたもとにあった小さな展望台パゴダ。
見た通りのものだが、気軽に登れるので登ってみよう。
階段はミャンマーあるあるでかなり急。
階段の手すりは青、展望台の手すりはピンクで塗られている。
さらにペンキがあまったのか、岩肌にも水玉模様が描かれていた。こういうファンキーなところがミャンマーのお寺らしくて好き。
パゴダはくびれがある美しい形状。
この展望台から、隣りの小山がよく見える。
どうも、、、寺がありそう。
でも手前に川があってあの山のほうへ行く方法がわからない。
川の手前には小岩を利用したお坊さんの住宅っぽいものがある。
お坊さんの住居。かわいらしい。
僧房。
僧院として修行僧を受け入れてそう。
この僧房の横に、山への登山口の入口がある。
そこから見える石段がまた強烈。
ちょっとだけ登ってみるか・・・。
うひょ~
これ階段って言っていいのかな。日本だったら絶対人を登らせたらダメなやつ。
少し高いところから見た風景。
階段は断続的に続いている。
たぶんこの先には洞窟はないだろうと思う。
ひとつの地域で洞窟ができる標高はだいたい同じで、この山には低い位置に洞窟があったので、ここから上にはもうないだろうと思うのだ。
石段はまだまだ続いているが、きょうはここまで。
さすがに1日2回の山登りはムリ。
遠くから見ると尾根筋には複数のパゴダがある。
もし行けるとすれば途中には蟻の塔渡りみたいな岩場もあることだろう。それはそれで楽しそう。
もしもう一度ここに来ることがあれば、東側の僧院にもちゃんとお参りし、山にも登ってみたいものだ。
(2019年03月10日訪問)