ガドー村のメインストリート。
村に入ってすぐ気付いたことがある。
屋根の葺き方がこれまで見てきた村の民家と違う。
スレート葺きとでも言えばいいか。薄い瓦が敷き詰められている。
一見すると日本のこけら葺き、あるいは、石板葺きにも見えるが、降り棟のところも同色の丸瓦が葺いてあることから、全体が焼き物なのだと思う。
カレン州で最もよく見てきた屋根は当然、トタン波板葺きで、その他の素材としてはシュロ、インペといった植物素材のものであり、瓦屋根というのはほとんど見た記憶がない。
それがどうだ、この村のメインストリートは瓦葺き屋根がずっと並んでいる。なんだか急に別の国に来てしまったような違和感。
中央の白壁の建物は地方庁舎だと思う。
屋根の形状はこのような切妻、入母屋、寄棟と多様だがすべて瓦葺きである。
質素な家に見えるが、壁は下見板だし、バルコニーの手すりの意匠が細かい。
こちらは寄棟屋根。
美しバルコニーを持った家。
2階の出窓みたいな膨らみは仏壇だ。
改めて、写真を見直すと先ほど訪れたコッラー村にも瓦葺きの家がポツポツとはある。
でも瓦屋根が並んでいるという場所はガドー村のこの市庁舎通りだけのようだ。
この瓦、他の村にもあるのかこれから注意深く見ていこうと思う。
町の真ん中に方形井戸があった。
法面はレンガで築かれ、形はきっちりと正方形だ。
桟橋は屋根付き。
桟橋の奥は半円状に切れ込んでいる。
もしかしたら梁に滑車をつけて釣瓶井戸みたいに水を酌むことを想定しているのかもしれない。
定礎は1939年4月10日になっていた。
井戸の隣りにはレストランがある。
わりと大丈夫そうな店に見えるけれど、田舎の村で行きずりのレストランに入るほど自分のお腹に自信がない私。
それにきょうは久しぶりにモーラミャインでハンバーガーを食べるつもりなのだ!
とりあえず町の雑貨店で栄養ドリンクでも飲むか。
梁から下がっているのはインスタントコーヒー。
私はまとめ買いしかしたことがないけれど、たぶん1袋単位での販売が基本。
日本でいうチーズあられ的なお菓子。
包装が雑そうでちょっと不安を感じさせるが、味は悪くない。買うときは紐から引きちぎる。いままでこれでお腹を壊したことはないので、どうしても空腹なときには小腹を満たすために買うこともある。
バナナチップスと炭酸せんべいもあった。
バナナチップスは予想に反して薄い塩味。私としては甘~いバナナチップスのほうが好きなんだけど、ミャンマーにあるのかな?
噛みたばこの調合所。
レッドブルの類似品の「shark」という栄養ドリンクでノドを満たした。
もう少しこの村を見るつもりだ。
(2019年07月21日訪問)