ヤンゴンで日本人がお土産を買うというと、まず候補に挙がるのがボージョーアウンサンマーケット。「良くも悪くも」とにかく色々なお土産が手に入る。その割りに当サイトでは、これまでに紹介してこなかった。もっと初期の段階で取材してしまえばよかった・・・。いまさらなんだよね。
もしボージョーアウンサンマーケットで、落ち着いてちょっといいものやアンティークを買いたければ、大通りに面した建物の2階でお店を探すのが吉。
今回はそういうお土産屋さんと一線を画する、テキスタイルの専門店を紹介しよう。
場所はダウンタウンの旧ビルマ総督府の南側、Bogalay Zay 通りの一角。左側のすだれのある2階の建物。(詳細はページ右上の地図をクリック)
お店の名前は「SONE-TU Traditional Textile Arts」。読み方は「サントゥ」かな?
お店は2階にある。
2階への階段を上がるとすぐ店内になっている。
残念ながら店内は撮影禁止だった。でも、オーナーや店員さんはフレンドリーな感じだったので、許可をもらえばちょっとくらい写真を撮らせてもらえたかも知れない。
お店のチラシの写真を載せておく。落ち着いた雰囲気の店内には、チン州の織物がたくさん並んでいる。
ミャンマーではチン州が織物が盛んな地域のひとつといわれていて、こういう柄がチンの様式だというようなことは私も知っていた。でも、正直あまりピンと来てないというか、手機なんだろうけど安易なジャガード織りのような布しか見たことがなかった。
ところがこの店に並んでいる布は、本当に「いいもの」なのだ。美しく、技巧的で、精密であり、なにより傷がない! ミャンマーの布で傷がないって、それだけで貴重。
ただ、これをお土産で買おうというのは、よほどのテキスタイル好きか、本当のVIPだけだろう。顧客も、外国元首の夫人、外交官といった客層がメインだ。アウンサンスーチー国家顧問も顧客のひとり。
冷やかすだけでもものすごい目の保養になる。ミャンマーでも本当にいいものを作れる底力はあるのだということを知るためにもこのお店は立ち寄る価値があると思う。
もちろんいい反物はそれなりのお値段なので、私は八曜日の動物がデザインされたカード織りの組み紐みたいなものをお土産に買ったのだった。
(2020年02月14日訪問)