学島橋を隣りの抜水橋から展望している。先ほど紹介した香美橋と同じ街道が通っている橋だ。ただし橋の中央部分は橋脚が堆積した砂礫に隠れてほとんど橋の体をなしていない。
川原石の平原が広がる、吉野川中流域の雄大な風景。
右岸は川島町の学という地域。左岸は日本最大の中洲といわれる善入寺島。
学島橋の北半分。
橋桁が白っぽく見える箇所は、前年の台風で損壊して修復した箇所。
こんなに頑丈そうに見えるPC造の橋でも、水の流れで壊れるのだ。
学島橋の南半分。
やはり橋桁の色が変わっている箇所がある。たぶんここも損壊した箇所。
北半分が損壊したのははっきり記憶しているが、南半分が同じときに損壊したのかあいまいだ。北側から通行しようとして通行止めになっていたことがあるので。南半分はよくわからなかったのだ。
橋の北詰めより見た風景。北詰めに待避所がある。
橋は修復されたばかり。
橋の中央部分は両側の砂礫が掘り下げてある。
災害時に一度砂礫に埋もれて、橋桁が河原より低くなってしまったようだ。
北詰にある傾斜ももしかしたら、もともとは平坦だったのが途中から地形が変化して斜路になったのかも知れない。
学島橋の全景。
橋の背景には壁のような山並み。山の中に点々と人家がある。
この人家がある場所は峯八という集落で、神社などを紹介したことがある。
『阿波國すきま漫遊記 第12話』ではこの集落にある猪垣も紹介することになるだろう。
さて、この学島橋の北側にはもうひとつ、橋長36mの短い沈下橋があるという。
たぶんだけど、この写真のアスファルトが終わってコンクリ舗装になっている箇所だと思われる。橋の名前は「学北橋」。
かつてはこのあたりにも川の流れがあったのが、自然堤防に変わって橋よりも土地が高くなってしまったのだ。
学北橋付近にあった小屋。
善入寺島は基本的に遊水地なので、建築物は建てられないはずだ。たぶん広い善入寺島にある唯一の建築。
北の空に渡り鳥が見えた。
ガンだろうか。吉野川の下流方向へ飛んでいた。
(2007年01月01日訪問)