

なぜこんな場所に観光野猿を造ったのか。昴の郷からも離れているし、上湯温泉からも近くはない。対岸の山の尾根には観光地果無集落があるが、この場所から登る山道があるようにも思えない。
もしかして昨年の台風で川の様子がメチャクチャになったが、それ以前は川遊びやキャンプができる河原だったのか?

案内板を見ると、昔は村内の各地にあったというようなことが書かれている。
できれば、実物の古い写真を掲載するとか、具体的に何処に何ヶ所あったとか、何年ごろまであったとか、そういうことを書いてほしかった。
ただし場所がわかってその場所に行ってみても痕跡がある可能性は極めて低いだろう。この観光野猿は両側にコンクリでできた丈夫なアンカーがあるが、索道は架線以外は現地調達の木材だけで造れるので、廃止されれば跡も残らないからだ。

構造は昴の郷の野猿とだいたい同じ。
こちらの野猿は使用中止になっていた。
昨年の水害で河道を工事しているからだ。

もしかしてこの浅い平らな場所は昔は清流だった?
熊野川にダムができたせいで、流れが弱まってここに土砂が堆積したのかな。
(2012年07月09日訪問)