下津家長屋門

もとは武家屋敷の門だったという。

(三重県津市一身田町)

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一身田寺内町のメインストリートの風景を引き締めている下津(しもづ)家。

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江戸時代には名主をつとめた旧家で、江戸末期に醤油醸造業をおこし現在も続いている。

下津家がこの門前の敷地を取得して主屋を移したのは近代のようだが、長屋門だけは以前からの建築物で、専修寺の警護を担当した武家屋敷の門だったという。武者覗きという出窓に武家屋敷らしい特徴を残す。

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この長屋門かつて『江戸の朝霧』(1942年)という時代劇映画のロケで使われたという。

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長屋門から続く塀も、近代和様の上品な土塀で、一般住宅ながら寺町の景観に溶け込んでいる。

(2024年12月13日訪問)