治水橋の東詰めに2023年に新しい
陸閘とは、堤防や防波堤などを切り欠いた道路に非常時に堰板をはめられるようにした施設だ。
海岸線の漁港などでよく見かけるが、これが埼玉県の内陸にもある。
ここは治水橋の土手で、陸閘を県道56号線が通過している。
荒川が増水するとこの部分を堰板で封鎖する。
つまり橋は通行不能になるのだ。
堰板は横引きゲート方式。
定礎。
諸元が書かれている。
案内板によればゲートは長さ11.7m、高さ2.4mで電動式。6分間で閉鎖できるという。また電源が喪失している場合でもハンドルを回して人力で閉じることもできる造りになっている。
陸閘の上に登ってみた。
この陸閘の高さ分は実は令和以降に積み足された新しい堤防なのだ。だから橋の路面より高くなってしまったのだ。
治水橋は1993年に竣工した橋で、計画水位は14.6mある。周辺の左岸堤防は15mほどで充分すぎると考えられていたのが、2019年の「令和元年東日本台風」の増水では13.08mまで増水し、本当にぎりぎりのヤバい状態になった。
そこで急きょこの付近に3.5m土手が追加されたのだ。
案内板にあった2019年の増水の様子。ちょっと信じられないほどの水量だ。河川敷のスポーツグラウンドや教習所などは完全に泥水の下になった。
ぎりぎりだったとはいえ、ホントよく大災害を起こさずに済んだものだ。
この堤防の強化によって、左岸(浦和側)のハザードマップの赤色(50年に1度の水位で被害発生)エリアが解消された。
が、それはこの辺りでは最悪の増水が発生したら、相対的に住居の少ない右岸側(富士見市や志木市)に決壊させるということでもある。
陸閘の閉鎖試験をしている貴重な動画。
(2026年07月01日訪問)
