洞泉寺を見たあと、揖斐川を下流へと下る。揖斐川が狭い谷を抜けると突然に平地が広がる。揖斐川町だ。
その揖斐川町の町外れの山すそに瑞岩寺がある。地図で見たときの立地と、名前が気になって立ち寄ってみた。
境内の周囲は田畑、背後は杉山。黄色い築地塀を巡らせた寺の全景が見渡せる構図は、のどかな田園風景の風情を感じさせる。
参道の左右にいは石垣が積まれ、鉤の手に曲がった参道は館のようでもある。
山門は四脚門。他に、本堂、鐘楼、庫裏など。
境内図。
南北朝時代の古図であり、現存する寺のイメージとはかなりかけ離れている。ほとんど共通点を感じさせないと言ってもいい。
江戸時代の名所図会を見て期待して寺に行くと(たとえ建物がほとんど現存していたとしても、)図会とはかなり印象が違ってがっかりすることがあるが、室町の図ともなるとこんなものなのだろうか。
(2000年03月20日訪問)