穴澤天神社。よみうりランドの北側の山麓にある。「穴澤」という名前を聞いただけで、すでに要チェックな神社なのだが、案の定この神社にも地下霊場がある。
あまり知られていないスポットだが、弁天洞窟に立ち寄ったあとは、ぜひ穴澤天神社にも足を伸ばしたい。
京王よみうりランド駅前から東へしばらく進むと、ガードをくぐって山に登る道がある。車で侵入するのをためらうような細道だが、その道が参道だ。
上り詰めると広い境内があり、駐車が可能。
境内は拝殿、本殿、水盤舎、神楽殿、社務所。
他に末社数軒。
参道入口の心細いの雰囲気とは裏腹に、立派な社殿が建ち並んでいる。
さて、問題の地下霊場は境内から山を下ったふもとにある。
途中には湧き水があり、ペットボトルに水を汲む人がひっきりなしに来ている。
飲んでみたが、個人的にはあまり美味しい水とは思わなかった。
カップが置いてあるので誰でも飲める。
地下霊場の入口に到着。
2つの鳥居があるが、少し下る窪地のようなところに洞窟が開口している。
洞窟の入口は水浸しだ。
まず弁天社と思われるほこらが祀られているが、洞窟と関係なくこんな水浸しの祠があるだけでも、印象に残るだろう。
洞窟へは飛び石を伝って入らなければならない。
珍寺大道場の小嶋氏の調べによれば、この洞窟は胎蔵界、金剛界と呼ばれ、威光寺の弁天洞窟の十五童子の石仏は、もとここに安置されていたものという。
子供が探検ごっこをしていた。
洞窟に入ってみよう。
洞窟はあまり深くない。奥行きは10mほどか。天井から滴がたれてくるし、壁面は酸化鉄でどろどろしていて、服を汚さないように細心の注意が必要だ。
江戸のエロ川柳に「弁天の岩屋泉の湧くところ」って言うのがあるが、この洞窟ほど言葉通りの洞窟も他にないだろうと思う。
突き当たりにあるのは大日如来か?
もともと弁財天は真言宗によって広まった神様で、大日経の中に多く登場するという。よって大日如来と弁財天は無関係とはいえないのだ。
洞窟の平面図はH型になっている。写真は折り返し地点。
このあたりでは湧き水が雨のように降っている。服を汚さずに通過するのは至難の業と言っていい。
出口に戻ってくるとほっとする。服を汚さずに済んだ!
(2001年03月10日訪問)