このページ以下には、南関東の一都三県に日帰りで出かけた小さな旅の記録を寄せ集めてある。したがって、同じ日に出かけたわけではなく、時期的にもはなれたレポートが混在している。
このサイトのプロトタイプを作ったのは1999年。その後、いまの形になって一般公開を始めたのが2000年のことだった。そのころ私は横浜の鶴見区の郊外の里山にあるアパートに住んでいた。アパートは沼のほとりにあり、朝、新聞を取りにドアを開けると、間近にカワセミがとまっていたり、休みの日には釣り人が竿を垂れていたりした。谷戸づたいに散策すれば、ほとんど人に出会わずに何十分も雑木林を歩くこともできた。会社からの帰りが遅くなると、家への道でタヌキに出くわすことも度々だ。
横浜というイメージからは想像もできない自然ゆたかな場所だったのだ。
そんなアパートの難点を言えば、どの駅にも歩いたら1時間近くかかることだった。だから外出するときはたいてい車となる。さらに遠出をしようと思えば、横浜インターまで行かねばならない。鶴見から横浜インターはそれ自体が小一時間はかかる小ドライブといってもいい。休みの日はどこへ行くにもちょっとした渋滞は覚悟しなければならず、いま思えば、よく出かけたものだと思う。