岐阜県八幡町は通称「郡上八幡」と呼ばれ、美濃、高山、白川郷を結ぶ交通の要衝に発展した城下町だ。郡上八幡を全国に知らしめているのは、お盆シーズンに行われる郡上踊りである。だが、私にとっては銘水「宗祇水」のある町としての印象のほうが強い。

そしてもう一つ、この町の名前を聞いて思い起こすのが、町内を流れる川で行われる子供たちの飛び込みである。
それが行われている場所へ行ってみた。吉田川にかかる新橋という橋で、場所はすぐにわかった。
水面までの高さは15mくらいはあろうか。大人でもちょっと気楽に飛べる高さではない。

テレビでやっているのを見たが、橋の欄干の外側に立っても飛べない子供もいるようだ。実際は欄干の外に立つだけでも勇気がいるだろう。
この飛び込みが郡上八幡の小学生の通過儀礼だとしたらこの町で大人になるのは大変だ。
欄干から身を乗り出すとこんな風に見える。

近くには八幡城のある山が迫っている。その山の崖の新橋のたもとにあった神農薬師。
神農薬師は漢方薬の神様で、もともとは中国の神様である。なぜここにいるのか、関連はよくわからない。
(2000年04月30日訪問)