朝、宿を出て最初の訪問先である対泉院へ向かう。その途中の国道の切り通しの崖の上に奇妙なものを発見した。
黄金の観音像だ。
まぁ別に黄金の観音だけなら、ちょっと珍しいだけでさすがに“奇妙"とまで言ったりはしない。奇妙なのは、その観音の建設主と思われる主の家である。
なんと六角三重塔が建っている。(つい昨日、おかしな三重塔型トイレを見た直後でまたもや似たような物件が‥‥。)
主の家は崖の上に建っており、崖の途中に三重塔、そして崖の下は貸店舗(?)という具合だ。ちなみに貸店舗は美容室になっていて「近日開業」とのこと。まだ建物も未完成な感じだ。
さっそく車を停めて、観音に参拝することにした。
貸店舗の駐車場の右奥に階段があり、切り通しの上まで登ることができる。(たぶんこの観音を建てた主の家の通用門にもなっている。)
崖に登ると八戸市街を一望できる、とても眺めの良いところだ。それにしてもこの三重塔、何の目的で建てられているのだろう。
塩入観音近影。
「塩入」とはこの近辺の字だ。
像の高さはコンクリートの基壇が3m、観音(蓮華座含)が6m、全体としては9mくらいではないか。
説明などが一切なく、草の生えた空き地にぽつんと建っていた。謎の残る物件だ。
謎といえば、美容院の数軒右隣には、天守閣風の建物が‥‥。
その建築センスからみて三重塔と同一の施主ではないかと思う。
(2000年10月05日訪問)