伊豆極楽苑

1階が地獄極楽巡り、2階が秘宝館になっている。

(静岡県伊豆市下船原)

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伊豆半島を縦断する道路は限られていて、いつも同じような道を通ることになりがちだ。特に西伊豆方面へ行くルートは国道136号線一択といっていいのではないか。

伊豆極楽苑はその国道136号線にモロに面していて、かなり目立つ施設なので、西伊豆観光をした人は漏れなくその場所を知ってるだろう。

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建物は倉庫みたいな2階建て。

1階が地獄極楽巡り、2階が秘宝館になっている。

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駐車場には鬼の顔出し。

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ゆる~い感じの阿弥陀如来と閻魔大王の看板がこちらの施設のシンボルにもなっている。

「伊豆極楽苑」という名前ではあるが、展示のメインは地獄。基本的に「地獄資料館」といってもいい施設である。

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拝観料を払うと最初にあるのが三途の川。その名前は3通りの渡り方があることに由来する。

まず死者は、閻魔大王の配下の奪衣婆(だつえば)に着衣をはぎとられる。

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はがされた着衣は懸衣翁(けんえおう)に渡され、衣領樹(えりょうじゅ)という木に掛けられる。

そのとき、衣領樹のしなりかたで死者のおおまかな罪がわかってしまうという。この罪の重さで川を渡る方法が変わってくる。

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生前に徳をつんだ者は、橋を渡ることができる。これを「有橋渡(うきょうと)」という。普通の人は浅瀬を歩くことができる。この浅瀬を「山水瀬(さんすいぜ)」という。罪を犯したものは「江深淵(こうしんえん)」という深く流れの強い場所を渡らせる。

ただし、三途の川には有料の渡し舟があるので、お金を持ってくれば舟に乗って渡ることもできる。料金は6文。死人を棺桶に入れるとき六文銭のオモチャや印刷したものを入れるのはこのため。

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河原では子どもたちが石積みをしている。親よりも先に死んだ罪により、死後にこのような苦役を課せられる。

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その子どもたちは最終的に地蔵菩薩によって救済されることになっている。

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三途の川を渡った死者は次に裁判にかけられる。

閻魔大王ほか9人の裁判官、司命、司録という書記官によってさばかれ、行き先が決まる。

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死後の世界は「地獄/極楽」のどちらかというイメージだが実際は「六道」という6種類の行き先がある。六道とは、①天道という欲のない天人の世界、②悩みばかりの人間道、③争いばかりの世界である修羅道、④獣や虫などへ生まれ変わる畜生道、⑤常に飢えている餓鬼道、⑥常に拷問される地獄、という6つの世界である。

いわゆる「地獄」は6つの行き先の最悪のルートなのだ。

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そしてさらに地獄は8階層に分かれていて、下の階層へ行くほどに拷問の内容が過酷になるという。

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この八大地獄の描写が展示のメインであり、もっとも力を入れて造られている。

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うす暗い中でおどろおどろしい光景が続く、地獄巡りの真骨頂とも言える展示。

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ストロボを使うとちょっとつまらなくなってしまう。

かといってストロボなしだと(この当時の)デジカメではノイジーにしか写らないのだ・・・。

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鏡を覗くと顏が骸骨になるというからくり。

生者の美は永遠ではないといういわゆる九相(くそう)を体感するための仕掛け。

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やっと地獄を抜けた。

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続いて、極楽へ。

つまり六道でいう天道かな。

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天道へ行くための戒めが書かれたパネルに鈴が浸けられているのでそれをならしながら進む。

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これって、エヴァンゲリオンのゼーレから着想したオブジェだよね?たぶん。

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絵やパネルがブラックライトで浮き上がっていて、けっこう楽しい。

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天上界に到着。

たくさんの仏塔が並ぶ、早い話ミャンマーのバガンみたいな場所・・・。

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東照宮の陽明門もある・・・。

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天上界がどのくらいよい場所かっていうと、温度がハワイと同じ、とか色々と俗っぽい。

まぁ、どこの地獄極楽もそうなんだけど、地獄の描写はあらゆる工夫が凝らされて子細に丁寧なんだけど、極楽描写はあっさりだよね。

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2階は秘宝館になっているのだけど、撮影は禁止だった。

現代は視覚的なアダルトコンテンツは簡単に手に入るようになったので刺激的とはいえないが、たぶんこの施設が出来たことはグロとエロはどちらも日常を離れた場所でしか見ることができないものだったのだ。

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敷地には縁結び歓喜天堂がある。

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建物はタイふう。

(2001年01月07日訪問)