熱海~伊東は伊豆半島でも著名観光スポットの密度が高いエリアだ。うさみ観音寺はそんな苛烈な観光客獲得競争のまっただ中にある。
きょうは静岡方面で海鮮もの食べようかと思いついて、昼ごろから出てきたのだが、せっかくなのでうさみ観音寺に寄ってみることにした。
寺が建立されたのは昭和57(1982)で、出来てまだ18年しか経っていない新興寺院だ。
山中を造成してたくさんのお堂、石仏が並び、最上部には大観音を擁する。昭和末期の繁栄を感じさせるハデハデな寺である。
建物は全体的に赤色に塗られているので、まるで竜宮城のような雰囲気。
山門は楼門の2階部分が八角堂になっているという造り。これこそ昭和末期の自由奔放な仏教建築であり、バブル崩壊で冷静になった平成時代にはもはや造られることはないものだ。
この建物の内部は美術館になっていてネパールの仏像が展示されている。ここが一番の見どころだと思うのだが、残念ながら撮影禁止とのこと。
美術館を出ると小さな滝がある。
わずかな空間も余すところなく利用した立体的な境内なのだ。
階段を登って2層目へ。
ここから山門上の八角堂に入れる。
内部は千体観音になっている。水子供養らしく、子ども向けの玩具たたくさん並んでいた。
日蓮上人の像があった。
そこから3層目に上る階段もあるのだが、チェーンが張られていて進めない。
その代わりに、太鼓橋ルートがあってそちらに進む。
まぁ、面白いから階段が登れたとしても、こっちに進むけどね。
途中の斜面側は庭園になっていて、タンチョウヅルのデコイが飾られている。
太鼓橋から見た風景。
駐車場には帆船の形をしたドライブインがある。
太鼓橋は折り返して、回廊になって本堂へと続いている。
なぜか途中、回廊の中に岩がめり込んでいて回廊の外へ出される。
回廊を通って本堂へ。
本堂。
本堂の右前には鐘堂。
本堂の左側には九輪のついた庫裏がある。
わずかなすきまにも参詣装置が設置されている。
庫裏の左側は広大な水子地蔵エリア。
すごい数の地蔵と観音像・・・。
昭和は設置競争みたいな時代だったのかな? 水子地蔵を大量に並べた寺はほかにもある。
庭に置くような五重塔もなぜかたくさん並んでいる。
マンガチックな七福神。
メインとなる平和大観音とは作風が違う。
七福神のところの階段を登り、さらに上層の仏舎利塔へ。
仏舎利塔の基壇の下部にも無数の観音。
とにかく数で勝負という方向性なのだ。
仏舎利塔は1階が銀色の亀腹、2階は九輪付きの八角堂になている。
1階の内部は1部屋で、仏画が飾られていた。
仏舎利塔の前を通り過ぎ、いよいよ平和大観音へ。
ここから先は料金が200円かかる。
通路にそって半鐘が並んでいるので、これを撞きながら進む。
大観音は高さ50mのコンクリート製。
ふくよかな姿で造形はかなり優れている。
観音の基壇の建物には宝石観音というものが祀られている。
ヒスイとかで出来ているわけではなく、FRP(?)の観音像の冠とか首飾りの部分に色とりどりガラス玉(?)がはめ込んであるというものだった。
それにしても、巨大な寺なのに人がまったくいない・・・。
もう15時なので時間が遅いのか。
2025年現在、こちらのお寺は閉鎖状態のようです。
(2000年12月02日訪問)
