寺町めぐり27ヶ所目の訪問地、済法寺。
地図を見ればわかるが、済法寺はこれまで見てきた寺々とは別の地域にある。尾道駅の北側で、千光寺山の西斜面になる。
山門は四脚門。
当初の予定ではこのエリアは訪問しないつもりだったので、ロスタイムに突入だ。貸自転車屋のオヤジに言われたバッテリーの限界までもう40分くらいしか残っていない。
この済法寺、尾道の他の寺とは離れているので、寺巡りでは訪れにくいところにあるが、それでも観光客らしき人々がぽつぽつと来ている。こんな感じの寺なら日本中に何千カ所とあるだろうが、観光地にあるというだけで若い人が訪れるのだから不思議だ。
境内は本堂、その右側に玄関、庫裏。
本堂の左側には鐘堂、地蔵堂(写真右奥)。
本堂の左裏は岩場になっていて、その岩場の中に墓地がある。
ちょっとした霊場の雰囲気がある変わった墓地と言えるだろう。
ところで、予定を変更してこの寺に来たのには訳がある。今回の旅はあくまで寺巡りが主体なので、映画のロケ地についてはまったく下調べをしてこなかったのだが、「さびしんぼう」のロケ地の寺には行ってみたかった。適当に街を一回りすれば見つかるだろうと考えていたのだが駅の東側にはそれらしき寺はなかった。手持ちの市街地図を見ると可能性のある寺はもうこの済法寺しか残っていなかったので、少し期待してきたのだがここもやはり違っていた。
寺巡りに来ていた若いカップルに尋ねてみたが「さびしんぼうなんて映画知らない」と言われる始末‥‥。電動アシストチャリのバッテリーはあとどのくらいもつかわからない状態だが、急がば回れだ。いったん駅に戻り観光案内所で確認することにした。自転車のバッテリーを節約するために、ここからは平地を走行するときにはこまめに主電源をOFFするという切な~い旅となる。
(2001年05月03日訪問)