志和古稲荷(しわふるいなり)神社。
志和稲荷神社とは300~400mくらいしか離れていない。もとは一つの神社が2つに分裂したのだろうか。もしかすると水争いが関係あるのかもしれない。
志和稲荷神社も志和古稲荷神社も修験道に関係した祈祷型の神社だ。こういう修験系の神社が2つに割れたようなところでは、元祖vs本家みたいな争いをしているところが多いが、ここでは露骨なバトルは見られなかった。
ただし、社殿については数、規模、内容いずれもほぼ同じ構成になっている。そのあたりにさりげないライバル意識が感じられる。
参道には神楽殿がある。
神楽殿を過ぎると小さな池があり、水盤舎がある。
拝殿の前の中央に小祠があり、ここには狐のミイラが納められているという。
昭和29年のアイオン台風で神木が倒れ、そのウロの中から発見されたのだという。
拝殿。
拝殿の左手には末社×2。
その手前には神馬舎。
中の馬はこんな感じだ。
拝殿の右側には相当にひろい敷地(駐車場?)があり車用の祈祷所があった。
車の祈祷所は志和稲荷より巨大で、バスでも祈祷できそうな大きさだ。
広い敷地の奥には社務所があった。
さっき見た志和稲荷神社がうっそうとした山なのに対して、この志和古稲荷は平地にあって明るく広々している。二社は建物の規模や内容だけ見ると似ているのだが、立地や境内の雰囲気はかなり違うので、後になって記憶が混ざってしまうような神社ではなかった。
(2001年08月12日訪問)