旭山観音堂。
旭山丘陵の最高峰の部分に神社があり、観音堂はその一部のようである。かつては神仏習合の霊場だったのかもしれない。
入口には「旭山」という扁額のかかった鳥居がある。
地図を見ると、近くまで車で行けそうな雰囲気だったのだが、車で行けたのは途中の駐車場までで、観音堂までは徒歩となる。
少し歩くとすぐに懸崖造りの観音堂が見えてくる。観音堂の周囲は自然の山と言えば聞こえは良いのだけれど、雑木に藤や葛がからまっているようなうっそうとした森で、せっかくの観音堂の奇景が隠れてしまっている。
堂の周囲の雑木は切り払うべきではないだろうか。木がなければそれなりに見られる景色だと思うのだが。
駐車場から観音堂へは10分くらいか。途中は参道とは言えない細い山道だ。注意していても何度もクモの巣に引っかかってしまった。ハイキングで歩く人は別として、堂を見る目的で行く人は少なそうである。
観音堂へは裏から取り付くことができる。
観音堂は礫岩の大きな岩のてっぺんに建っている。
観音堂の舞台からの眺めもお世辞にもいいとは言えない。
周囲は凶暴な薮で、高い木も生えているため視界がよくない。
なお、観音堂の舞台は鉄板にモルタルを打ったもの。下部の柱も鉄骨なのは少し無粋であった。
山頂の神社へは行かなかった。
(2001年08月14日訪問)