円通院。瑞巌寺の南西の隣にある寺で、瑞巌寺の塔頭である。
拝観料は300円。
山門を入ると左手には石庭。苔もみごとだが、すごく新しい感じがする。昨日今日にできたというような庭なのだ。
そもそも庭というのは座敷から眺めるものだが、山門の脇に石庭を造ってどうしようというのだろう。
境内は全体が庭園になっていて、外人さんでも連れていったら喜びそうな、戯画的な日本趣味があふれている。
私はこういうあからさまな毛氈など見ると、まるで浅草の仲見世で売ってる外人向けの土産品(「神風」の手ぬぐいや、変な掛け軸など)を思い浮かべてしまうのだ。
建物は方丈(写真左)、庫裏(写真右)。他に本堂らしきものはない。
寺と思わず、300円の庭園つき休憩所と思えば、悪くはないのだが。
奥には伊達光宗の霊廟があった。光宗は19歳の若さで毒殺されたという。
なんだか、伊達家ってそんなのばかりだなあ。
霊廟の内部にはさらに厨子が。
おそらく国重文。
方丈の裏手には石像の宝塔があって、バラ園になっていた。
その裏手には洞窟群があった。
もちろん自由に入ることもできるが、瑞巌寺の洞窟群と違って奥行きが無く、あえて中に入ってやろうというほどのものでもない。
このあたりにはもう観光客はまったくいなかたった。
(2001年08月15日訪問)