泉区のシンボル泉ケ岳へと向かう県道を進む。周囲の様相は田園地帯から、山間部へと変化しはじめる。東光寺の門前をゆったりと流れていた七北田川もこの辺りでは谷をうがつ渓谷となる。
その七北田川の渓谷の崖の上に笈分阿弥陀堂がある。道行く車にも目立つ大きな看板と、広い駐車場があるのですぐにわかる。
境内には鳥居、水盤舎、収蔵庫、トイレ、
収蔵庫の前には、香炉堂と賽銭箱。
看板に「県指定文化財」と大書きされて、広大な駐車場があるわりに、仏像はコンクリートの収蔵庫に入っていてまったく拝むことができなかった。
代わりに案内板に写真があったが、これではどうにも納得できない。
この広大な駐車場や看板やトイレはなんのために作ったのであろうか? 市内からこんな山奥まではるばる案内板の写真を見に来いということか。拝めないのだったら思わせぶりに看板など作らないでほしい。
(2001年09月24日訪問)